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【世界選手権2019】最強日本勢が2年連続金メダルに挑む!<女子ダブルス>

8月19日からスイス・バーゼルで開幕する第25回世界選手権。世界一を決める大会で 日本勢は前回、金メダル2つを含む6個のメダルを獲得した。今回はさらなる数と輝きを求めて、バーゼルの地で世界の精鋭たちと激突する。ここでは、女子ダブルスに出場する選手たちと、それぞれの展望を紹介しよう。

2018年大会の記事はこちら

松本麻佑(左)/永原和可那
(北都銀行/WR1位)

2回戦:ピキ/セイネン(オランダ)VS
吳詠瑢/楊雅婷(香港)の勝者

前回の世界選手権では日本勢4番手の出場ながら、見事強敵を連破して頂点にまで駆け上がった。無欲の優勝を達成したが、その後も世界中からのマークをはねのけて好成績を収めており、現在は世界ランキングでも1位に君臨している。

大会2連覇をめざす二人。今回は第1シードに入って追われる立場となったが、170cm越えの高身長を生かした攻撃と、堅いレシーブで強敵たちとの対決に挑む。二人は1回戦の試合がなく、2回戦からの登場。そこで対戦するのが、オランダと香港ペアの勝者。3回戦の相手もデンマーク、フランスペアなどの勝ち上がりが予想されるが、序盤は目立って強い選手はおらず、ディフェンディングチャンピオとしてはここをすんなり勝ってライバルたちの戦いに臨みたい。

山場となりそうなのが準々決勝だ。ここで対戦が予想されるのは、同じ北都銀行のチームメートで先輩ペアでもある米元小春/田中志穂、またはタイのエースペアであるジョンコパン/ラウィンダ。仮に米元/田中との対戦となれば、ウィークポイントも知られているだけに、苦しい戦いになる可能性もある。

なお、松本/永原が勝ち進んだ場合、準決勝では中国の一番手、陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)や、韓国の急上昇ペア・金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン)、インドネシアのポリイ/ラハユなどとの対戦が予想される。

2回戦:8月20日以降/前回結果:金メダル

福島由紀(左)/廣田彩花
(再春館製薬所/3位)

世界選手権では昨年、一昨年と2大会連続銀メダルと、あと一歩で世界の頂点に届かなかった福島/廣田。今回こそ3度目の正直で、金メダルをねらう。2回戦では、イングランドとロシアペアの勝者と対戦。どちらも力で押し込む侮れない相手だが、総合力では福島/廣田が上。ここをしっかり勝って弾みをつけたい。

優勝をめざす二人にとって、難関となりそうなのは3回戦。ここでの対戦が予想されるのは、鄭雨(ツェン・ユ)/李汶妹(リー・ウェインメイ/中国)だ。7月下旬のジャパンOP(Super750)の準々決勝で対戦した福島/廣田だが、ここでは0−2で敗戦。相手の強打に苦しんだ。だからこそ、大舞台できっちりリベンジを果たして上位進出を果たしたい。

順当に二人が勝ち進めば、準々決勝では韓国の李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン)、ハリス/プラディプタ(インドネシア)との対戦が濃厚。準決勝では髙橋礼華/松友美佐紀、李茵暉(リ・インフイ)/杜玥(ドゥ・ユエ)といったライバルたち決勝をかけた争いを演じそうだ。

2回戦:8月20日以降/前回結果:銀メダル

髙橋礼華(左)/松友美佐紀
(日本ユニシス/2位)

2回戦:ホンデリッチ/ツァイ(カナダ)VS
マパサ/サマービル(オーストラリア)の勝者

東京での五輪2連覇をめざすタカマツにとって、手にしておきたいタイトルがこの世界選手権だろう。過去、何度も挑んでいるこの大会での成績は、2017年につかんだ銅メダルが最高。昨年は3回戦で松本/永原に敗れている。ラストチャンスとなるかもしれない今回、世界一のタイトル奪取に向けて余念はないはずだ。

そんな二人にとってのドローは比較的戦いやすい相手となった。2回戦ではカナダとオーストラリアペアの勝者。3回戦はマレーシアペア、または台湾ペアとの対戦が予想される。二人にとっての大きな山場となるのが準々決勝。順当に勝ち上がってくれば、中国の李茵暉(リ・インフイ)/杜玥(ドゥ・ユエ)との激突が待っていそうだ。この勝負を切り抜けると、準決勝では福島/廣田、李紹希/申昇瓚といった優勝候補ペアとの対戦となりそう。

2回戦:8月20日以降/前回:ベスト16(3回戦進出)

米元小春(手前)/田中志穂
(北都銀行/8位)

メグハナ/ラム(インド)VS
コルレト・ソト/ソトマヨル(グルジア)

8月上旬のタイOP(Super500)で優勝を飾り、ようやく勢いを取り戻してきた米元/田中。今回は日本勢4番手での出場となるが、前回大会で獲得した銅メダル以上の輝きをつかみにいく。

二人は2回戦からの登場となり、対戦相手はインドとグルジアペアの勝者。ここをクリアすると、タイ1番手のジョンコパン/ラウィンダとの勝負となりそうだ。世界ランク11位のジョンコパン/ラウィンダは、3、4月のインドOP(Super500)、マレーシアOP(Super750)で4強に入るなど、上位大会でもコンスタントに好成績をあげている。スピーディーな展開を得意とする相手ペアだが、米元/田中にとってはここをきっちり勝って準々決勝に進みたい。

そして、その準々決勝での対戦が予想されるのは、同じ北都銀行の後輩でもある松本/永原。世界女王との勝負となるが、お互いに手の内を知るだけに勝てるチャンスも十分。前回の銅メダル以上の輝きをつかむためには、ここでの勝利が必須となる。

2回戦:8月20日以降/前回:銅メダル

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

※世界ランキングは8月13日付け

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