8月5日(月)に大会最終日を迎えた熊本インターハイは、八代トヨオカ地建アリーナ(八代市総合体育館)で、男女シングルス、ダブルスの決勝戦が行なわれた。ここでは、大竹望月/髙橋美優(青森山田)が春夏連覇を達成した女子ダブルスのダイジェストをお伝えする。
【ダイジェスト】
女子ダブルスのベスト4は春の高校選抜と同じ顔ぶれに。準決勝の1試合目では、選抜の覇者・大竹/髙橋と全日本ジュニア優勝の鈴木陽向/大澤佳歩(埼玉栄)が激突した。接戦が予想されたこの試合だが、大竹/髙橋がサービスまわりからうまくペースを握り、鈴木/大澤に対して12本、16本と圧倒。青森山田ペアが決勝進出を果たす。また、準決勝もう1試合の栗原あかり/杉山未来(西武台千葉)と内山智尋/廣上瑠依(ふたば未来学園)の試合は、内山/廣上が第1ゲームを奪われながらも、ファイナルゲーム14本で逆転勝利を収めて決勝へと駒を進めた。
選抜の決勝と同一カードとなった頂上決戦。第1ゲームは、内山/廣上が中盤以降に連続得点で抜け出した。終盤に追いつかれた内山/廣上だが、20オールからの競り合いを制して第1ゲームを先取する。しかし、「2ゲーム目からは、気持ちの部分で相手に負けないと思ってプレーした」と大竹。第2ゲームを21-16で奪い返してタイに戻すと、ファイナルゲームでは、15-10からの5連続ポイントでマッチポイントを握り、最後は21-11で決着。大竹/髙橋は春夏連覇を達成すると、お互いを労うように喜びを分かち合った。
【優勝者コメント】
◇大竹望月(左)
「1ゲーム目を取られて相手に流れがいきそうでしたが、気持ちの部分で負けなかったことが勝因だと思います。春に選抜で日本一になって、IHでは第1シードのプレッシャーもありましたけど、チャレンジャー精神で1試合1試合臨むことができた。最後も自分たちらしいプレーができ、日本一がとれてすごくうれしいです」
◇髙橋美優
「決勝の相手は落ちついて冷静にプレーしていましたが、自分たちの気持ちの強さを押し出していけたから勝てたと思います。青森山田の強さは気持ちの部分だったりがあるのですが、団体戦では負けてしまって、優勝カップを1つは絶対に持ち帰りたかったです。インターハイという大舞台で日本一を取れたことが本当にうれしいです」
【女子ダブルス結果(5日)】
▼準決勝
大竹望月/髙橋美優(青森山田)②〔21-12、21-16〕0●鈴木陽向/大澤佳歩(埼玉栄)
内山智尋/廣上瑠依(ふたば未来学園)②〔15-21、21-17、21-14〕1●栗原あかり/杉山未来(西武台千葉)
▼決勝
大竹望月/髙橋美優②〔20-22、21-16、21-11〕1●内山智尋/廣上瑠依
★女子ダブルスの全試合結果(トーナメント)はこちら
★熊本インターハイの熱戦の模様は、8月22日(木)発売の『バドミントン・マガジン』9月号でも紹介します。
取材・文/吉井信行
写真/矢野寿明、桜井ひとし