8月3日に開催されたBWFワールドツアーのタイOP(Super500)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
5種目で準決勝に勝ち上がった日本勢は、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗、女子ダブルスの米元小春/田中志穂が決勝に進出した。
米元/田中(写真左)は韓国の張藝娜(チャン・イェナ)/金慧麟(キム・ヘリン)と激突。3月の全英OPでベスト4に入ったものの、その後は苦しい時期が続いた米元/田中。しかし、今大会では国内のライバルを撃破して準決勝に勝ち上がり、久々の上位進出を果たしていた。
試合は第1ゲームから米元/田中が先行した。後半に追いつかれたものの、底力を発揮して盛り返し21-19.。第2ゲームは前半4-10とリードを奪われたものの、5連続得点などで追いついた日本ペア。中盤はシーソーゲームの展開となったが、最後は第1ゲーム同様、先に抜け出した相手を捕まえての逆転勝利。上位大会では2017年スーパーシリーズファイナル以来となる決勝進出を決めている。
混合ダブルスの渡辺勇大(写真右)/東野有紗は、香港の鄧俊文/謝影雪と対戦。第1ゲーム21-14で先制した渡辺/東野は、第2ゲームを圧倒して21-9で快勝。33分の速攻劇で決勝進出を飾った。
男子シングルスの常山幹太は、香港の伍家朗(ン・カロン)との準決勝に挑んだ。第1ゲームは9-21で奪われた常山だったが、第2ゲームは互いのスコアが目まぐるしく変わる接戦となったが、最後は伍家朗が抜け出して23-21。連覇に挑んだ常山は、0−2で敗れ準決勝敗退となった。
女子シングルスの髙橋沙也加も、中国の陳雨菲(チェン・ユーフェイ)に0−2で敗れたほか、男子ダブルスの遠藤大由/渡辺勇大も、中国の李俊慧(リ・ジュンフイ)/劉雨辰(リュウ・ユチェン/中国)に13本、20本で屈して決勝進出はならなかった。
準決勝の結果、決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝(8月3日)
周天成(台湾)②〔21−14、22−20〕0●リー・ジジャ(マレーシア)46分
伍家朗(香港)②〔21−9、23−21〕0●常山幹太43分
▼決勝(8月4日)
周天成(台湾) − 伍家朗(香港)
【女子シングルス】
▼準決勝(8月3日)
ラチャノック・インタノン(タイ)②〔23−21、17−21、21−19〕1●ポンパウィ・チョチュウォン(タイ)81分
陳雨菲(中国)②〔21−16、21−19〕0●髙橋沙也加43分
▼決勝(8月4日)
陳雨菲(中国) − ラチャノック・インタノン(タイ)
【男子ダブルス】
▼準決勝(8月3日)
李俊慧/劉雨辰(中国)②〔21−13、22−20〕0●遠藤大由/渡辺勇大
シェティ/ランキレッディ(インド)②〔22−20、22−24、21−9〕1●高成炫/申白喆(韓国)63分
▼決勝(8月4日)
李俊慧/劉雨辰(中国) − シェティ/ランキレッディ(インド)
【女子ダブルス】
▼準決勝(8月3日)
米元小春/田中志穂②〔21−19、21−19〕0●張藝娜/金慧麟(韓国)48分
李茵暉/杜玥(中国)②〔14−21、21−19、22−20〕1●李紹希/申昇瓚(韓国)89分
▼決勝(8月4日)
米元小春/田中志穂 − 李茵暉/杜玥(中国)
【混合ダブルス】
▼準決勝(8月3日)
渡辺勇大/東野有紗②〔21−14、21−9〕0●鄧俊文/謝影雪(香港)33分
王懿律/黄東萍(中国)②〔20−22、21−11、21−14〕1●デチャポル/サプシリー(タイ)72分
▼決勝(8月4日)
渡辺勇大/東野有紗 − 王懿律/黄東萍(中国)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO