『熊本インターハイ』は8月3日(土)、大会3日目を迎えて、男女で個人ダブルスの1回戦から準々決勝までが行なわれ、ベスト4が出そろった。ここでは、芦北町民総合センターと八代白百合学園高の2会場で熱戦が繰り広げられた、女子ダブルスのダイジェストをお伝えする。
【女子ダイジェスト】
女子ダブルスは、団体戦上位校のエースたちが、個人戦に移ってもしっかりと力を発揮した。まず、選抜個人ダブルス優勝の大竹望月/髙橋美優(青森山田)は、失ゲーム0で準々決勝までを勝ち上がると、ベスト4をかけて選抜8強の古賀咲直/青栁ゆう(福岡常葉)と対戦。自力に勝る大竹/髙橋は第1ゲームを14本。第2ゲームは持ち前のアタック力でたたみかけて9本と圧倒した。「(団体戦で)ベスト8で負けてしまったのがとても悔しかった。個人戦で団体戦の借りを返しにいきたい」(大竹)。団体戦の雪辱を胸に最終日へと向かう。
同じ左のヤマでは、昨年の全日本ジュニアを制している鈴木陽向/大澤佳歩(埼玉栄)も、持ち味である攻撃力を武器に実力通りの結果を残した。鈴木/大澤は、初戦となった新城こころ/佐渡山京弥(コザ)との2回戦こそファイナルゲームにもつれたが、この試合を13本で締めると、3回戦以降はストレート勝ち。3年生ペアが、団体戦で逃したインターハイタイトル獲得のラストチャンスに挑む。
反対のヤマからは、選抜3位の栗原あかり/杉山未来(西武台千葉)と、昨日の団体戦でチームを優勝へと導く活躍を見せた内山智尋/廣上瑠依(ふたば未来学園)が準決勝進出。栗原/杉山は、中村優希/加藤佑奈(青森山田)との準々決勝で第1ゲームを奪われたが、第2ゲームを16本で奪い返すと、ファイナルも21—16で勝利。選抜に続くベスト4入りを果たした。
また、内山/廣上は3回戦で団体準V・埼玉栄の宮﨑淳美/八角実侑と対戦したが、ここをファイナル15本として最初のヤマを乗り越えると、4回戦と準々決勝ではストレート勝ち。「簡単な試合は一つもなかったが、そこを勝ちきれたのはよかった」と内山。団体優勝の立役者が、個人戦でのタイトル獲得へ向けて順調な滑り出しを見せた。
明日の8月4日(日)は、男女の個人戦シングルスが1回戦から準々決勝まで行なわれる。
◆個人女子ダブルス準決勝のカード(5日)
大竹望月/髙橋美優(青森山田) ― 鈴木陽向/大澤佳歩(埼玉栄)
栗原あかり/杉山未来(西武台千葉) ― 内山智尋/廣上瑠依(ふたば未来学園)
取材・文/吉井信行
写真/矢野寿明