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【熊本IH2019】実力拮抗でⅤ争いは大混戦!<女子団体展望>

高校生の夢舞台・インターハイ(全国高校総体)バドミントン競技が、8月1日から5日まで、熊本県で開催。7月31日に開会式が行なわれ、1、2日に団体戦、3日から5日まで個人戦が実施される。ここでは、インターハイ特別企画として、『バドミントン・マガジン8月号』で掲載中の展望記事をバド×スピ!に公開。女子団体の展望を紹介する。

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実力拮抗でⅤ争いは大混戦!

団体と個人戦の3種目制覇をねらう埼玉栄。複では鈴木 陽向(右)/大澤佳歩、単では宮﨑淳美が軸となり、春に続く団体優勝、そして個人Vに挑む(写真は高校選抜で優勝を決めたシーン)

三つ巴の戦いが予想される、女子団体の優勝争い。そのなかで、春夏連覇をめざす埼玉栄(埼玉)が優勝筆頭候補といえるだろう。全日本ジュニア複優勝の鈴木/大澤と、同単3位の宮﨑という単複エースに対する信頼は厚く、選抜を勝ち抜いた経験も大きな自信となっているはずだ。「目標は団体優勝。そのために、いまの自分にできることをすべて出しきるというテーマで練習してきました」とは滝内監督。22年ぶりの夏の頂点へ向け、一丸となって臨む。

その埼玉栄に選抜決勝で敗れたふたば未来学園(福島)も、王座奪還に向けて準備を整えている。選抜複2位の内山/廣上に加えて、単の木村などチームにはジュニアナショナルメンバー5人が在籍。特にシングルス陣の層の厚さは群を抜いている。選抜ではここ2年、優勝を逃しているが、インターハイは3連覇中。「先輩たちの伝統を受け継ぎ、新しい伝統を残せるように戦っていきたい」(内山)。

優勝候補の一角、ふたば未来は昨年の団体優勝経験者を多くそろえる布陣で2連覇に挑む。写真は選抜個人で 準優勝の内山智尋(右)/廣上瑠依

順当にいけば準決勝で埼玉栄と激突する青森山田(青森)も優勝候補。3年間ほど全国の団体優勝から遠ざかっているが、「日本一を取るためにやってきた」と主将の大竹。選抜複優勝の大竹/髙橋をはじめ、ジュニアナショナルの加藤など、団体戦を勝ちきる力は十分にある。単複でエースとなる2年生・髙橋の活躍がカギを握りそうだ。

この3校に対して待ったをかけたいのが、選抜3位の聖ウルスラ学院英智(宮城)。単の宇都、複の宮下澪/宮下彩を軸に、2010年以来の頂点に返り咲けるか。その他、選抜単優勝の郡司を擁する地元・熊本の八代白百合学園や、西武台千葉(千葉)も上位進出をねらえる実力校だ。

また、柳井商工(山口)作新学院(栃木)勝山(福井)といった全国上位の経験があるチームが集まった左下のヤマは激戦区。22年連続出場中だった九州国際大付を破って、2回目の出場を果たした福岡常葉(福岡)もこのヤマに入っており、序盤から目の離せない試合が続きそうだ。

夏に強さを発揮する青森山田は2年生で単複のエースを担う髙橋美優がチームをけん引。団結力の強さで全国制覇なるか

【大会日程】

文/吉井信行
写真/菅原淳、川口宏邦

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