7月23日より行なわれているダイハツ・ヨネックスジャパンオープン(東京・武蔵野の森スポーツプラザ/Super750)。大会最終日の7月28日は、各種目決勝が行なわれた。ここでは準優勝で大会を終えた女子シングルスの奥原希望、女子ダブルスの松本麻佑/永原和可那のコメントを紹介する。
奥原希望(太陽ホールディングス)
結果:山口茜(再春館製薬所)に0-2で敗れ、準優勝
「第1ゲームのインターバルのあと、茜ちゃんのストロークの質のよさ、スピードやタイミングの変化など、駆け引きにやられてしまいました。自分か望んだ長いラリーには持ち込めたんですが、茜ちゃんの他の人にはない発想などで主導権を握りきれませんでした。(バックアウトとサイドアウトが多かったのは? との質問に)昨日とは、風の様子が違ったんです。ただ、それをあまり意識しなくてもいいところを考えすぎて、数センチのエラーになったかもしれません。それが流れを変える原因にもなったし、ミスするにしてもミスの仕方を考えなくてはいけませんでした。ただこれからも試合は続きますし、試合を通じて勝負勘や駆け引きなど、積極的にリスクを負いながら試したつもりです」
松本麻佑(左)/永原和可那(北都銀行)
結果:金昭映(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)に0-2で敗れ、準優勝
松本「相手の攻撃がすごくよくて対応できませんでしたし、それ以前にコンディションがあまりよくなかったと思います。昨日までは足も動いて、相手の球に早く準備できたんですが、今日は押される一方。大きく回していこうとしたんですが、相手のスマッシュが思ったより速く、足を入れてレシーブできずに相手に先手を取られ、センターをノータッチで抜かれることも多かった。自分たちのパワーを生かせる相手にはよくても、今日のように、相手もパワーで押してくるときにどう対応するかを考えなくてはいけませんね」
永原「昨日の試合は内容がよかったんですが、たくさんの応援の前で、今日はダメなところが出て情けない試合でした。相手はサービス周りからの展開がうまく、自分たちのレシーブ時間が長くなってしまって……パワーがあってレシーブもいいという自分たちと似たスタイルの相手に、どうやって勝つのかが課題です。いい試合はいいんですが、そうでないと自分たちのパターンを全然出せずに終わってしまい、差が大きすぎる。1年間戦ううえでの安定感というのを追求していかなければと思います」
取材・構成/楊 順行
写真/菅原 淳