7月23日より行なわれているダイハツ・ヨネックスジャパンオープン(東京・武蔵野の森スポーツプラザ/Super750)。大会5日目の7月27日は、各種目の準決勝が行なわれた。ここでは決勝へ勝ち進んだ女子シングルスの奥原希望、山口茜、男子シングルスの桃田賢斗のコメントを紹介。
結果:ミシェル・リー(カナダ)に2-0で勝利し、決勝進出
「相手は身長が高くパワーがあり、上からのショットに切れ味がありますが、意識したのはシンプルに、相手のクロスにやられないことでした。去年は決勝でマリーンにやられ、今年は2回決勝に進みましたが、勝ちきれていません。勝ちれていないとはいえ、ただ最後はトップ同士の対戦ですから……どの試合もコンディションは悪くないんです。どのショットを打ったらここに返ってきてしまうとか、リスク管理についての試合感覚がまだまだ。今日の内容もパフォーマンスがよくなく、満足はいっていません。もちろん、タイトルを取りたい気持ちはありますが、それを意識しすぎずに、日本女子のレベルをファンに見せたいと思います」
結果:陳雨菲(中国)に2-0で勝利し、決勝進出
「昨日とは違い、大きくて多少ゆっくりのラリーになったので、焦って低い球を出したりしないように心がけました。スディルマン杯のときは終盤相手に回されて後手を踏んだので、今日は自分からスピードを上げて。また昨日よりちょっとシャトルが飛ぶ感じがあり、最初はバックアウトが多かったんですが、そこは修正できました。向こうは最後までそれができず、ミスに助けられた面もあります。明日は対奥原さんというより、ジャパンOPでは近年あまりよくないので、試合を楽しめたらいいと思います。長い試合になったら向こうの勝ち(笑)なので、あまり長くならないよう積極的に行きたいと思います」
結果:サイ・プラニース・B.(インド)に2-0で勝利し、決勝進出
「相手はテクニックのある選手で裏をつかれることが多い。(4月の)シンガポールOPで自分から攻めて競ったので(ファイナル20本で勝利)、今日は自分から先に動かず待っていったのがよかったです。きのうスピードを上げすぎて空回りした部分もあったのですが、今日はしっかり(ゲームメイク)できました。今日の相手(ランキング23位)は勝たなくてはいけない選手。きのうせっかく勝ったのに、今日負けたら意味がないと、試合前はピリピリした部分もあったのですが、選手集合所で子どもたちに『桃田がんばれ』と言ってもらい、気持ちをほぐすことができました。2連覇は…めちゃくちゃしたいです。でも意識しすぎるとよくないので、みなさんに楽しんでもらえるよう、あと1試合、力を出し切りたいです」
取材・文/楊 順行、江國晴子
写真/菅原 淳