7月24日に開催されたBWFワールドツアー・ダイハツ・ヨネックスジャパンOP(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ/Super750)2日目は、各種目の残り1回戦が行なわれた。
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日本勢はダブルス選手らが多く登場。女子ダブルスは前週のインドネシアOP(Super1000)で準優勝を飾った髙橋礼華/松友美佐紀が試合に臨み、イングランドペアを13本、13本で一蹴。貫禄を示して2回戦に勝ち進んだ。そのインドネシアOPで髙橋/松友を下し、2連覇を飾った福島由紀(写真左)/廣田彩花は、格下のロシアペアをまったく寄せ付けずに勝利。第1、2ゲームともに8本に抑える見事な圧勝劇で、こちらも2回戦進出を決めている。
女子シングルスは山口茜(写真)、大堀彩がそろって勝利をつかんだ。前週インドネシアOP優勝の山口は「先週、一番グレードの高い大会で優勝したという意味では“ちゃんとしなきゃ”っていう気持ちのほうがより強まった」と、世界ランク34位のロシア選手を試合序盤から翻弄。第1ゲームを9本に抑えると、続く第2ゲームもすべての面で上回り21-9。28分のスピード決着で2回戦へとコマを進めている。昨年のジャパンOPでベスト4に入っている大堀彩は、スコットランドのカースティ・ギルモアを21-18、21-19で振り切り、こちらも1回戦を突破した。
男子ダブルスは世界ランク2位の園田啓悟(写真右)/嘉村健士が、マレーシアペアに第1ゲームを落とす展開も、持ち前のスピードで第2ゲームを取り返す。すると、最終ゲームも21-8で圧倒し、逆転で初戦突破を決めた。そのほか、保木卓朗/小林優吾は元世界王者の張楠(ツァン・ナム)と若手が組んだペアを2−0で退けている。
混合ダブルスでは、エースの渡辺勇大/東野有紗が白星をつかんだ。相手は果敢に攻撃を仕掛けてくる侮れない韓国ペアだったが、第1ゲームを渡辺/東野が13本で抑えると、第2ゲームも持ち味のスピーディーな展開で主導権を握って勝利。2回戦では、デンマークペアとの対戦が決まっている。
そのほか、海外の注目選手では、男子シングルスで過去にジャパンOP3度の優勝を誇る林丹(リン・ダン/中国/写真右)が登場。デンマークのヤン・O・ヨルゲンセンとファイナル勝負の接戦を繰り広げたが、最後は林丹が失速して敗戦。上位進出はならなかった。また、シード選手では女子シングルスの陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)や、混合ダブルスの鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン/中国)などが勝ち上がったほか、男子ダブルスのギデオン/スカムルヨも中国の若手ペアを退けて2回戦に進んでいる。
日本選手の結果、25日の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼2回戦(7月25日)
桃田賢斗 − カンタフォン・ワンチョレン(タイ)
常山幹太 − サイ・プラニース・B.(インド)
【女子シングルス】
▼1回戦(7月24日)
山口茜②〔21−9、21−9〕0●エフゲニア・コセツカヤ(ロシア)28分
大堀彩②〔21−18、21−19〕0●カースティ・ギルモア(スコットランド)46分
▼2回戦(7月25日)
山口茜 − 陳曉欣(中国)
奥原希望 − ミア・ブリックフェルト(デンマーク)
大堀彩 − プサルラ・V.シンドゥ(インド)
【男子ダブルス】
▼1回戦(7月24日)
園田啓悟/嘉村健士②〔18−21、21−13、21−8〕1●アリフ/アズリン(マレーシア)60分
井上拓斗/金子祐樹●0〔16−21、15−21〕②王齊麟/李洋(台湾)37分
保木卓朗/小林優吾②〔21−16、21−14〕0●張楠/欧烜屹(中国)39分
▼2回戦(7月25日)
園田啓悟/嘉村健士 − 王齊麟/李洋(台湾)
遠藤大由/渡辺勇大 − ゴーSF/イズッディン(マレーシア)
保木卓朗/小林優吾 − ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)
【女子ダブルス】
▼1回戦(7月24日)
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−13、21−13〕0●バーチ/スミス(イングランド)38分
福島由紀/廣田彩花②〔21−8、21−8〕0●ボロトワ/デフレトワ(ロシア)33分
櫻本絢子/髙畑祐紀子●0〔17−21、16−21〕②張藝娜/金慧麟(韓国)43分
▼2回戦(7月25日)
髙橋礼華/松友美佐紀 − 張藝娜/金慧麟(韓国)
志田千陽/松山奈未 − ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)
松本麻佑/永原和可那 − チョウMK/リーMY(マレーシア)
福島由紀/廣田彩花 − デリュー/パレルモ(フランス)
【混合ダブルス】
▼1回戦(7月24日)
渡辺勇大/東野有紗②〔21−13、21−15〕0●徐承宰/蔡侑玎(韓国)40分
▼2回戦(7月25日)
渡辺勇大/東野有紗 − クリスチャンセン/ボゥエ(デンマーク)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳