7月25日に開催されたBWFワールドツアー・ダイハツ・ヨネックスジャパンOP(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ/Super750)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。
4ペアが勝ち上がっている女子ダブルス。優勝候補の一角である髙橋礼華/松友美佐紀(写真右)は、韓国の張藝娜(チャン・イェナ)/金慧麟(キム・ヘリン)と対戦した。ペアとしては3大会目だった相手に対し、「このペアで対戦するのは初めてだけど、それぞれとは(別のペアで)何度も試合をしたことがあるので、クセはわかっていました」と髙橋。第1ゲームを17本で先制すると、「昨日の試合(櫻本/髙畑戦)では、(日本ペアが)大量リードしていたのに逆転負けしていたので、後半で気を緩めずに戦おうと思った」(髙橋)と、第2ゲームでもペースを握って21-13で勝利。侮れないペアをしっかり退けて、準々決勝にコマを進めた。
大会2連覇、またインドネシアOPからの連続優勝をねらう福島由紀/廣田彩花(写真左)も、格下のフランスペアを圧倒して2−0で勝利。松本麻佑/永原和可那も、マレーシアペアに18本19本で拮抗した戦いを制してベスト8入りを決めている。また、1回戦で米元小春/田中志穂を下した志田千陽/松山奈未も、タイの1番手ペアとファイナル勝負を演じたものの、最後は21-13で競り勝ち準々決勝進出を飾った。
桃田賢斗(写真)、常山幹太の2選手が登場した男子シングルスは、桃田がタイの若手選手と対戦。「強気にいくべきところは強気に、大事にいくところは大事に」という気持ちで戦った桃田は、堅いディフェンスからラリーを構築して第1ゲームを21-12で先制。第2ゲームでも鋭い攻撃でポイントを手にした桃田が、21-13で快勝して準々決勝進出を決めている。1回戦で諶龍(チェン・ロン/中国)を下した常山幹太は、インドのサイ・プラニース・B.との勝負に挑んだが、第1ゲーム13本で落とすと、第2ゲームもなかなか自分のペースに持ち込めず16-21で敗戦。上位進出はならなかった。
男子ダブルスは園田啓悟(写真左)/嘉村健士が台湾のエース格・王齊麟(ワン・チーリン)/李洋(リー・ヤン)に対し、持ち味の低空戦からポイントを奪い2−0で勝利。遠藤大由/渡辺勇大も、マレーシアの若手ペアを16本、17本で退けてベスト8進出を果たした。
女子シングルスも、世界ランク上位の奥原希望(写真)、山口茜がそろって2回戦を突破。「動きはよかった」という山口は中国の若手選手を2−0で、「パフォーマンスは悪くなかった」という奥原も、デンマーク選手を2−0のストレートで退けている。プサルラ・V.シンドゥ(インド)と対戦した大堀彩は、第1ゲームを先制したものの、第2ゲーム、最終ゲームと相手のペースを崩せずに逆転負け。昨年に続く上位進出はならなかった。混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗も、デンマークペアとの接戦を23-21、21-17で切り抜けて準々決勝進出を決めている。
日本選手の結果、25日の準々決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼2回戦(7月25日)
桃田賢斗②〔21−12、21−13〕0●カンタフォン・ワンチョレン(タイ)47分
常山幹太●0〔13−21、16−21〕②サイ・プラニース・B.(インド)44分
▼準々決勝(7月25日)
桃田賢斗 − アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)
ジョナタン・クリスティ(インドネシア) − アンダース・アントンセン(デンマーク)
ラスムス・ゲンク(デンマーク) − ヤン・O・ヨルゲンセン(デンマーク)
トミー・スギアルト(インドネシア) − サイ・プラニースB.(インド)
【女子シングルス】
▼2回戦(7月25日)
山口茜②〔21−15、21−14〕0●陳曉欣(中国)44分
奥原希望②〔21−11、21−12〕0●ミア・ブリックフェルト(デンマーク)39分
大堀彩●1〔21−11、10−21、13−21〕②プサルラ・V.シンドゥ(インド)
▼準々決勝(7月25日)
奥原希望 − ニチャオン・ジンタポル(タイ)
山口茜 − プサルラ・V.シンドゥ(インド)
戴資穎(台湾) − ミシェル・リー(カナダ)
陳雨菲(中国) − ブサナン・ンバルンパン(タイ)
【男子ダブルス】
▼2回戦(7月25日)
園田啓悟/嘉村健士②〔21−16、21−18〕0●王齊麟/李洋(台湾)42分
遠藤大由/渡辺勇大②〔21−16、21−17〕0●ゴーSF/イズッディン(マレーシア)45分
保木卓朗/小林優吾●0〔8−21、19−21〕②ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)27分
▼準々決勝(7月25日)
園田啓悟/嘉村健士 − シェティ/ランキレッディ(インド)
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア) − チア/ソー(マレーシア)
高成炫/申白喆(韓国) − セティアワン/アッサン(インドネシア)
遠藤大由/渡辺勇大 − 李俊慧/劉雨辰(中国)
【女子ダブルス】
▼2回戦(7月25日)
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−17、21−13〕0●張藝娜/金慧麟(韓国)46分
志田千陽/松山奈未②〔16−21、21−12、21−13〕1●ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)58分
松本麻佑/永原和可那②〔21−18、21−19〕0●チョウMK/リーMY(マレーシア)43分
福島由紀/廣田彩花②〔21−15、21−2〕0●デリュー/パレルモ(フランス)42分
▼準々決勝(7月26日)
福島由紀/廣田彩花 − 李汶妹/張雨(中国)
金昭英/孔熙容(韓国) − ポリイ/ラハユ(インドネシア)
髙橋礼華/松友美佐紀 − 李茵暉/杜玥(中国)
松本麻佑/永原和可那 − 志田千陽/松山奈未
【混合ダブルス】
▼2回戦(7月25日)
渡辺勇大/東野有紗②〔23−21、21−17〕0●クリスチャンセン/ボゥエ(デンマーク)57分
▼準々決勝
渡辺勇大/東野有紗 − チャンPS/ゴーLY(マレーシア)
鄭思維/黄雅瓊(中国) − ファイザル/ウィジャジャ(インドネシア)
デチャポル/サプシリー(タイ) − ジョルダン/オクタビアンティ(インドネシア)
ラムスフス/ハートリッチ(ドイツ) − 王懿律/黄東萍(中国)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳