7月21日に開催されたBWFワールドツアー・インドネシアOP(ジャカルタ/Super1000)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
女子ダブルス決勝は大会連覇をねらう福島由紀/廣田彩花、3年ぶりの優勝をねらう髙橋礼華/松友美佐紀の日本人対決。また、女子シングルスの山口茜は、インドのプサルラ・V.シンドゥと頂上決戦で激突した。
第1試合に組まれた女子ダブルス、その第1ゲームを先制したのは福島/廣田(写真右)だった。前半こそポイントを取り合った両ペア。しかし、少しずつ点差を広げる福島/廣田が15-11とリードすると、追走する髙橋/松友を抑え21-16。第2ゲームに入ると、今度は髙橋/松友が中盤で抜け出し17-10と試合を優位に進めたものの、ここから福島/廣田が猛追。連続ポイントで詰め寄ると、スコアは17オールに。この大接戦を制したのは、後半の勢いを持続させた福島/廣田。最後は21-18で勝利を飾り、昨年に引き続きインドネシアOP制覇を遂げている。
福島/廣田の優勝後に行なわれた女子シングルスでは、山口がシンドゥとの試合に挑んだ。前半は互いにポイントを取り合う展開だったが、12-8とシンドゥが先行。しかし、ここで山口茜が怒涛の8連続得点などで逆転に成功すると、そのまま押し切り、21-15で第1ゲームを制した。続く第2ゲームは山口が3、4点差のリードを保って試合を進めると、21-16で振り切り優勝。ワールドツアーS500以上の大会では、昨年10月のフランスOP(S750)以来となる優勝を飾った(※国際大会での優勝は今年4月のアジア選手権以来)。
その他の種目では、中国対決となった混合ダブルスを、世界ランク1位の鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)が制覇。男子シングルスは周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)が、デンマークのアンダース・アントンセンとの接戦を制して優勝。地元インドネシア対決となった男子ダブルスのギデオン/スカムルヨとセティアワン/アッサンの試合は、ギデオン/スカムルヨが2−0に抑え、今季の上位WTで3勝目を飾っている。
決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
周天成(台湾)②〔21−18、24−26、21−15〕1●アンダース・アントンセン(デンマーク)91分
【女子シングルス】
山口茜②〔21−15、21−16〕0●プサルラ・V.シンドゥ(インド)51分
【男子ダブルス】
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)②〔21−19、21−16〕0●セティアワン/アッサン(インドネシア)28分
【女子ダブルス】
福島由紀/廣田彩花②〔21−16、21−18〕0●髙橋礼華/松友美佐紀51分
【混合ダブルス】
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−13、21−18〕0●王懿律/黄東萍(中国)31分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO