7月20日に開催されたBWFワールドツアー・インドネシアOP(ジャカルタ/Super1000)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
格付けが高いSuper1000・インドネシアOPの準決勝には、女子ダブルスの髙橋礼華/松友美佐紀(写真手前)、福島由紀/廣田彩花、女子シングルスの山口茜、そして男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾が登場。女子ダブルスは髙橋/松友が韓国の李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン)と激突。第1ゲームを17-21で奪われた髙橋/松友だったが、第2ゲームは21-14で奪い返してファイナルゲームに突入。互いに譲らぬ展開となったが、13オールの場面で髙橋/松友が連続得点で先に抜け出し、そのまま押し切って勝利。同大会では2016年以来、3年ぶりの優勝に王手をかけた。
昨年の優勝ペアである福島(写真左)/廣田は、中国の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)との勝負に挑んだ。6月のオーストラリアOP(S300)では2−0で勝利を飾っていた福島/廣田は、ここでも第1ゲームを先取。先行しながら試合を進めて21-14で奪うと、第2ゲームも中盤以降に抜け出し16-8と大きくリードを広げる。すると、そのまま相手の抑えた福島/廣田。最後は21-12で快勝し、髙橋/松友が待つ決勝にコマを進めた。
女子シングルスの山口は、世界ランク1位の戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)と対戦。第1ゲーム9本、第2ゲームも15本に封じた山口が2−0で強敵を下し、ワールドツアーでは4月のマレーシアOP(S750)以来の決勝進出を決めている(注:4月後半のアジア選手権では優勝)。
男子で唯一勝ち残っていた保木卓朗/小林優吾は、準々決勝で遠藤大由/渡辺勇大を下しているセティアワン/アッサン(インドネシア)との勝負。地元優勝をねらう相手に対して、保木/小林は第1ゲームを21-17で先制してみせたものの、続く第2ゲームは19-21で落としてしまう。最終ゲームはインドネシアペアに先行される苦しい展開となり、最後は17-21で敗戦。上位大会での決勝進出はならなかった。
このほか、女子シングルスで山口と決勝を争うのは、中国の陳清晨(チェン・ユーフェイ)を退けたプサルラ・V.シンドゥ(インド)。男子シングルスは周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)とアンダース・アントンセン(デンマーク)が激突し、男子ダブルスはギデオン/スカムルヨとセティアワン/アッサンのインドネシア対決が実現する。
準決勝の結果、21日決勝戦の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝(7月20日)
アンダース・アントンセン(デンマーク)②〔21−17、21−10〕0●黃永棋(香港)50分
周天成(台湾)②〔21−19、18−21、21−16〕1●カンタフォン・ワンチョレン(タイ)77分
【女子シングルス】
▼準決勝(7月20日)
山口茜②〔21−9、21−15〕0●戴資穎(台湾)32分
プサルラ・V.シンドゥ(インド)②〔21−19、21−10〕0●陳雨菲(中国)46分
【男子ダブルス】
▼準決勝(7月20日)
セティアワン/アッサン(インドネシア)②〔17−21、21−19、21−17〕1●保木卓朗/小林優吾57分
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)②〔21−9、21−13〕0●李俊慧/劉雨辰(中国)29分
【女子ダブルス】
▼準決勝(7月20日)
福島由紀/廣田彩花②〔21−14、21−12〕0●陳清晨/賈一凡(中国)50分
髙橋礼華/松友美佐紀②〔17−21、21−14、21−15〕1●李紹希/申昇瓚(韓国)72分
【混合ダブルス】
▼準決勝(7月20日)
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−12、21−16〕0●タンKM/ライPJ(マレーシア)35分
王懿律/黄東萍(中国)②〔21−13、22−20〕0●チャンPS/ゴーLY(マレーシア)43分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO