7月2日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。上位大会が行なわれていないため、ランキングに大きな変動はないが、今月はインドネシアOP(Super1000)、ジャパンOP(Super750)、タイOP(Super500)と3週連続で高ポイントが獲得できる上位大会が開催される。日本人選手を中心に、ランキングをおさらいしておこう。
【男子シングルス】
桃田賢斗(写真)が11万ポイント超えで1位を独走している。2位には9万ポイント台で石宇奇(シー・ユーチー/中国)が入り、3位はデンマークのビクター・アクセルセン、4位は台湾のエース・周天成(チョウ・ティエンチェン)、そして5位には五輪連覇をめざしている諶龍(チェン・ロン/中国)が続く。3選手は7万ポイント台の中でひしめいており、今後の3大会の結果によっては順位が変動しそうだ。また、6月末に開催された欧州大会優勝のアンダース・アントンセン(デンマーク)が7000ポイントを加えて3ランクアップの10位に浮上。これまで欧州選手ではアクセルセンのみが上位を維持してきたが、ようやくトップ10内に二人目の選手が名前を連ねることになった。
日本勢の2番手争いは、10位の西本拳太と、11位の常山幹太。同じトナミ運輸に所属する二人の差は、わずか525ポイントと熾烈を極めている。また、先週行なわれたモンゴル国際チャレンジ(IC)を制した奈良岡功大が、23ランクアップの81位と一気に順位を上げた。B代表の古賀穂は3ランクダウンの92位と後退し、7番手と8番手が入れ替わった。
男子シングルスの順位はこちら
【女子シングルス】
女帝・戴資穎(タイ・ツーイン/台湾/写真)が1位をキープしている。しかし、一時は下位選手に大差をつけていた戴資穎だったが、2位の陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)、3位の奥原希望も同じ9万ポイント台に乗せて、その差は徐々に詰まってきた。また、4位の山口茜は8万ポイント台だが、奥原との差はそれほどなく、上位3選手をしっかり追走している。さらに、欧州大会優勝のミア・ブリックフェルト(デンマーク)が、5ランクアップの15位に浮上してきた。
日本勢で奥原、山口に続くのは、大堀彩(16位)、髙橋沙也加(20位)、川上紗恵奈(28位)。後半戦序盤からしっかりポイントを重ねて、順位を上げていきたい。
女子シングルスの順位はこちら
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO