※本稿はバドミントン・マガジン7月号(P72-74)に掲載中の記事を編集・再録したものです。より詳しい内容はバドミントン・マガジン7月号をチェックしてください。
【あらすじ(第1話~第3話)】
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【解説】片山卓哉
【シーン①】
流星の試合(体)を見て瞬時に何を打つか読む項羽<第1話>
試合映像を”スロー再生”で
見て分析すべし!
バドミントンでは、試合を優位に運ぶためにも、相手のショットやコースを読むことに長けているのは大きな強みです。項羽のように“見て”何を打つかを瞬時に言語化するところまでいくのは難しいですが、相手の体を見て、感じて、予想するという部分は、現実世界でも鍛えていけば可能でしょう。
鍛え方の一つの例として、対戦相手の試合のビデオを見る。それも、ただ見るだけではなく、スローで再生してクセや得意なコースなどを繰り返し見て覚えておけば、試合でもある程度予測できるようになります。もしそれで、何を打つか限定するところまでいけなくても、相手が”何を打たないか”ということがわかるだけでも大きいです。
【シーン②】
流星を相手に、なんとか1点を取りたい項羽。
流星の体の一部(腰)に着目したことで、
ネット前への球を読んで返球に成功<第2話>
ビデオ分析ではヒザの向き、
肩の動きなどをチェックせよ!
選手は相手のフォームやクセを見てスマッシュのような強い球とドロップなどの弱い球を印象的に見分けますが、項羽は腰のひねりに着目。体の一部分に注目し、相手が何を打つかの判断基準にしています。
動画をスロー再生する際、項羽のように、見るポイントを絞るのもオススメです。たとえば、打つときのヒザの向き、肩の動きなどに着目すれば、相手の配球パターンからコースを読むだけでなく、相手の体の一部を見て、感じて、何をどこに打つかを判断する能力が高まるでしょう。
ビデオ分析を繰り返すことで、情報が増えるだけではなく、見る力、感じる力が高まり、勝つ確率の高いバドミントンをめざすことができます。
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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
協力/『週刊ヤングジャンプ』(集英社)