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【全日本実業団】NTT東日本と日本ユニシスが決勝で激突!<男子>

6月15日に開催された第69回全日本実業団選手権(埼玉・深谷市総合体育館)は、男女ともに準々決勝と準決勝が行なわれた。ここでは、NTT東日本と日本ユニシスが決勝進出を果たした、男子のダイジェストをお伝えしよう。

まず、準々決勝では前回王者のトナミ運輸がコンサドーレと対戦。トナミはエースの園田啓悟/嘉村健士を温存しながらも、保木卓朗/小林優吾や西本拳太といった日本A代表が出場し、この試合を3−0と快勝して準決勝進出。また、第2シードの日本ユニシスは、丸杉を相手に第2ダブルスの井上拓斗/金子祐樹が後藤圭亮/河崎駿輔に敗れる波乱があったものの、他のメンバーがしっかりとカバー。丸杉を3−1で下してベスト4入りを決めた。その他では、NTT東日本が三菱自動車京都に3−0、日立情報通信エンジニアリングが東北マークスに3−1として準決勝に進んだ。

注目の準決勝一試合目はトナミ運輸とNTT東日本が対決。連覇をめざすトナミ運輸は、第1ダブルスで園田/嘉村が佐藤黎/古賀輝に11本オールで快勝する。エースがしっかりと流れをつくったかに思われたトナミだが、ここからNTT東日本が巻き返した。第2ダブルスでは、星野翔平/西川裕次郎が日本A代表の保木/小林からファイナル13本で勝利をあげると、続く第1シングルスでは、日本B代表対決となった試合を、NTT東日本の古賀穂が下農走にストレート勝ち。王手をかけたNTT東日本は、第2シングルスで世界ランキング1位の桃田賢斗が常山幹太を12本、16本に抑えて決勝進出を決めた。

チームの勝利を決めた桃田賢斗を迎えるNTT東日本

準決勝もう一試合は、日立情報通信エンジニアリングvs日本ユニシス。ユニシスは、第1ダブルスで遠藤大由/渡辺勇大が勝利したあと、第2ダブルスこそ日立情報通信Eの竹内義憲/松居圭一郎に星を奪われたが、シングルスで五十嵐優と坂井一将が連勝して決勝進出。ただし、4試合中3試合がファイナル勝負にもつれるなど、日立情報通信エンジニアリングの健闘も光っていた。

第1ダブルスに起用された日本ユニシスのエース、遠藤大由(左)/渡辺勇大がきっちり勝利をあげた

16日は2年ぶりの優勝をねらう日本ユニシスと、4年ぶりの決勝進出を果たしたNTT東日本による決勝戦が行なわれる。

日本ユニシス 坂本修一監督

「今日は第1ダブルスがいい流れをつくってくれていたのですが、その流れにうまく乗れていない感じがありました。全日本実業団で優勝したのは2年前。S/Jリーグでも近年は優勝から遠ざかっているので、チームには団体優勝を味わっていない選手もいる。だからこそ、みんなで一丸となって優勝したいという気持ちが強くあります」

NTT東日本 須賀隆弘監督

「現在、チームはベストなメンバー構成ではないなかですが(齋藤太一がケガ)、今日はそれぞれの役割を果たしてくれたからこそ勝てたと思います。明日の決勝も我々が持てる力を出し切れるようなチームワークというか、全員が役割を担ってもらってチャレンジしていきたいと思います」

▼準々決勝

トナミ運輸(富山)3―0 コンサドーレ(北海道)

NTT東日本(東京)3―0 三菱自動車京都(京都)

日立情報通信E(神奈川)3―1 東北マークス(宮城)

日本ユニシス(東京)3―1 丸杉(岐阜)

▼準決勝

NTT東日本 3―1 トナミ運輸

佐藤黎/古賀輝●0〔11-21、11-21〕②園田啓悟/嘉村健

星野翔平/西川裕次郎②〔21-18、12-21、21-13〕1●保木卓朗/小林優吾

古賀穂②〔21-19、23-21〕0●下農走

桃田賢斗②〔21-12、21-16〕0●常山幹太

日本ユニシス3―1日立情報通信エンジニアリング

遠藤大由/渡辺勇大②〔14-21、21-11、21-9〕1●塚本好喜/玉手勝輝

井上拓斗/金子祐樹●1〔25-23、18-21、19-21〕②竹内義憲/松居圭一郎

五十嵐優②〔21-14、21-11〕0●猪熊心太朗

坂井一将②〔21-18、19-21、21-12〕1●小本翔太

取材・文/吉井信行

写真/井出秀人

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