6月8日に開催されたBWFワールドツアー・オーストラリアOP(シドニー/Super300)は、各種目準決勝が行なわれた。
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5月から東京五輪出場に向けた過酷な五輪レースが始まり、Super300の大会にも多くのトップランカーが参戦。日本からもA・B代表の選手らが出場しており、男子シングルスを除く4種目で準決勝に勝ち進んだ。そして、決勝に進出したのは女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花、男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士、そして女子シングルスの奥原希望。世界ランクトップ3に入るA代表組がしっかり勝ち上がった。
女子ダブルス準決勝は福島/廣田と、髙橋礼華/松友美佐紀の日本ペア対決。第1ゲームを先取したのは髙橋/松友だ。12オールから5連続得点で抜け出し、福島/廣田にプレッシャーをかける。しかし、福島/廣田はここから底力を発揮。第2ゲームは前半から点差を広げた福島/廣田が21-15で奪い返すと、ファイナルゲームは19-15と先行する髙橋/松友に追いつき19オール。福島/廣田はその勢いを持続させ、最後は23-21で押し切り逆転に成功。2−1で髙橋/松友に勝利し、決勝進出を決めた。
男子ダブルスは、世界ランク2位の園田/嘉村が、韓国の催率圭(チェ・ソルギュ)/徐承宰(ソ・スンジェ)と最終ゲームにもつれる接戦を制した。第1ゲームこそ23-25で落とした園田/嘉村だったが、第2ゲームを6連続得点などで取り返すと、最終ゲームは21-14と差をつけて勝利。女子シングルスの奥原希望は、タイのラチャノック・インタノンとの対戦となったが、第1ゲームでリードを保ちながら試合を進めて先制すると、第2ゲームも15本に封じてストレート勝利。強敵を下して決勝に勝ち残った。
混合ダブルスで決勝進出をねらった渡辺勇大/東野有紗は、インドネシアのジョルダン/オクタビアンティに1時間の接戦を展開したが、最後はファイナルゲーム17-21で敗戦。惜しくもベスト4に留まった。
準決勝の結果、決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝
ジョナタン・クリスティ(インドネシア)②〔22−20、13−21、21−16〕1●周天成(台湾)69分
アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)②〔21−17、21−14〕0●王子維(台湾)43分
▼決勝(6月9日)
ジョナタン・クリスティ − アンソニー・S・ギンティン
【女子シングルス】
▼準決勝
奥原希望②〔21−17、21−15〕0●ラチャノック・インタノン(タイ)47分
陳雨菲(中国)②〔21−10、23−25、21−6〕1●ニチャオン・ジンタポル(タイ)57分
▼決勝(6月9日)
奥原希望 − 陳雨菲
【男子ダブルス】
▼準決勝
園田啓悟/嘉村健士②〔23−25、21−19、21−14〕1●催率圭/徐承宰(韓国)74分
高成炫/申白喆(韓国)②〔21−11、14−21、21−17〕1●李俊慧/劉雨辰(中国)55分
▼決勝(6月9日)
園田啓悟/嘉村健士 − 高成炫/申白喆
【女子ダブルス】
▼準決勝
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−13、14−21、21−18〕1●ポリイ/ラハユ(インドネシア)88分
福島由紀/廣田彩花②〔15−21、21−15、23−21〕1●髙橋礼華/松友美佐紀91分
▼決勝(6月9日)
福島由紀/廣田彩花 − 陳清晨/賈一凡
【混合ダブルス】
▼準決勝(6月8日)
ジョルダン/オクタビアンティ(インドネシア)②〔21−13、12−21、21−17〕1●渡辺勇大/東野有紗58分
王懿律/黄東萍(中国)②〔21−13、21−10〕0●鄧俊文/謝影雪(香港)36分
▼決勝(6月9日)
王懿律/黄東萍 − ジョルダン/オクタビアンティ
文/バドミントン・マガジン編集部