28日に開催された『2019年日本ランキングサーキット』(埼玉県さいたま市のサイデン化学アリーナ)4日目は、各種目準決勝が行なわれた。以下は、男女シングルスのピックアップ選手のコメント。
【男子シングルス】
五十嵐優(日本ユニシス)
結果:奈良岡功大にストレート勝ち
五十嵐 最近は調子がよくなくて、どうしようという気持ちもありましたが、今大会は強い気持ちを持って臨んでいます。奈良岡選手には昨年末にあったアメリカの大会で負けていたので、2連敗は絶対にしたくなかった。昨日はチームメートが敗れているので、日本ユニシスとしても負けたくなかったです。前回はスマッシュで打ち切ろうという作戦でうまくいかなかったので、今回はカットスマッシュやクリアー、低いロブなどでチャンスを作って攻めていけたのがよかった。持ち味のスピードを生かして、自分らしいプレーができました。
今大会は、勝っても負けても自分らしく戦うというのがテーマ。シードを持っていますし、日本ユニシスの看板を背負っているので勝たなきゃいけないという緊張も少しありますが、明日も自分の100パーセントの力を出せるようにしたいです。
奈良岡功大(浪岡高3年)
結果:五十嵐優(日本ユニシス)に0-2で敗戦
奈良岡 予想以上に相手のタッチが速くて、アメリカで戦った前回とは全然違いました。展開が速かったので、途中、ゆっくりやろうと思いましたが、自分のロブの精度が低かったりして、いいショットが入ってきた。逆を突いても、全然崩れてくれませんでした。相手が必死に拾ってきて、自分が引いてしまった部分もあったと思います。
(2回目の3位については)厳しいドローだったので、ここまで来られたのはよかったですが、悔しい気持ちと半々くらい。また次の大会に向けて頑張っていきたいです。
【女子シングルス】
水井ひらり(NTT東日本)
結果:林樂(ACT SAIKYO)に2-0で勝利
水井 第1ゲーム序盤は自分のクリアーが甘く、相手もスピードがあったので先にミスをしてしまっていたのですが、インターバル後に、我慢してロブやクリアーをしっかり返そうと意識したことで、動きもよくなっていったかなと思います。大会を通して、今日が一番いいプレーができました。トータルではまだまだだと思いますが、日に日によくなっていると思います。社会人1年目なので、明日も挑戦者の気持ちで向かっていきたいです。
林 樂(ACT SAIKYO)
結果:水井ひらり(NTT東日本)に0-2で敗退
林 いかに我慢強くプレーできるかがカギになるところで、終盤に足が止まってしまいました。体力だけではなく、相手との駆け引きなど頭も使えていなかった。苦しいときこそ、我慢して、しっかり頭を使って、精度の高いプレーをしていかないといけないと課題を感じました。2、3回戦とファイナルで勝ち、少しは自信になりましたが、今日しっかり戦えなかったので、納得できる結果とはいえません。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人