5月22日に開催された世界国別男女混合対抗戦・スディルマンカップ2019(中国・南寧)4日目は、各グループの予選リーグが行なわれた。
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世界バドミントン国別対抗戦2019
スディルマンカップ
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すでに1勝を手にしている中国と、前日のマレーシア戦で敗れて後がないインドが対戦したグループD。中国は第1試合の混合ダブルスに王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン)があっさり2−0で下して先制ポイントをつかむと、続く第2試合には男子シングルスの諶龍(チェン・ロン)が登場。会場に駆けつけたファンの歓声は一段と大きくなったが、今大会初戦の諶龍は、インドのサミール・バラマに苦戦。ミスが目立ちなかなか主導権を握れなかったが、21-17、22-20でなんとか勝負をモノにし、中国が連勝を飾る。
このあとの男子ダブルスはファイナルゲームでの勝利となったものの、女子シングルスの陳雨菲(チェン・ユーフェイ)、女子ダブルスの陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)は2−0で快勝。総合力で上回る中国がインドを5−0で退け、準々決勝進出を決めた。
前半のセッションで組まれたもう一つのグループ1の試合は、韓国と台湾。すでに両チームとも香港から勝利をつかんで決勝トーナメント進出を決めているが、1位通過は決勝トーナメントのシード枠が与えられるため、日本や中国との対戦を避けるにはここでの勝利が必須だ。
両チームの試合は、男子ダブルス→女子シングルス→男子シングルス→女子ダブルス→混合ダブルスの順。男女シングルスで強みを持つ台湾にとっては、第1試合の男子ダブルスで白星を奪えば、勝利が一気に近づく試合順だ。その男子ダブルスを台湾の李洋(リー・ヤン)/王齊麟(ワン・チーリン)が2−0で制したものの、続く女子シングルスのエース・戴資穎(タイ・ツーイン)がまさかの黒星。その金星を奪ったのは、韓国の17歳のホープ・アン・セヨン。「ディフェンスをしながらチャンスを見つける作戦だった」と、第1ゲームを落としたものの、アンは第2ゲーム、最終ゲームともにねばり強くシャトルを追いかけて戴資穎のミスを誘った。「彼女はすべての面で強い選手。身長も高いし、フットワークもすごくいい」とは戴資穎。大会前はケガの影響で練習ができず本調子ではなかったが、若きアンを崩せずに敗れた。
これで息を吹き返した韓国は、その後の男子シングルスで李東根(イ・ドンクン)が周天成(チョウ・ティエンチェン)に敗れたものの、女子ダブルスと混合ダブルスが取り返して3−2で勝利。ライバル同士の対決を韓国が制して、グループCの1位通過を決めた。
【グループ1】
▼グループC
韓国(2勝)3−2台湾(1勝)
MD催率圭/徐承宰●0〔15−21、13−21〕②王齊麟/李洋40分
WSアン・セヨン②〔14−21、21−18、21−16〕1●戴資穎66分
MS李東根●0〔12−21、17−21〕②周天成55分
WD張藝娜/孔熙容②〔21−13、21−15〕0●張淨惠/楊景惇44 分
XD徐承宰/蔡侑玎②〔21−10、21−18〕0●曾敏豪/謝沛珊37 分
▼グループD
中国(2勝)5−0インド(2敗)
XD王懿律/黄東萍②〔21−5、21−11〕0●チョップラ/レッディ28分
MS諶龍②〔21−17、22−20〕0●サミール・バラマ71分
MD韓呈愷/周昊東②〔18−21、21−15、21−17〕1●シェティ/ランキレッディ62分
WS陳雨菲②〔21−12、21−17〕0●サイナ・ネワール33分
WD陳清晨/賈一凡②〔21−12、21−15〕0●ポンナッパ/レッディ34分
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳