5月8日に行なわれたスディルマン杯2019日本代表発表記者会見では、日本代表の新ユニフォーム・オフィシャルスーツも合わせて発表された(オフィシャルスーツの記事はこちら)。日本代表はすでに2月のドイツOP(Super300)から新ウェアを着用しており、全英OP(S1000)、シンガポールOP(S500)、アジア選手権などでも好結果を残している。
新ウェア発表に際して、日本バドミントン協会のオフィシャルサプライヤーでもあるヨネックス株式会社のウェア開発部・百瀬明人氏が登壇。「高機能性ウェアで世界一をねらってほしい」という思いから開発されているというウェアについて、「世界一をねらうための問題点として、激しい動きのバドミントンでは汗によるウェア内のベタつき、そして室内競技ゆえの通気性の低さの2点がある」と説明。新ウェアはベタつき感を抑えた優れたドライ性、そして外気を取り入れるベンチレーションにより衣服内温度の上昇を抑え、快適なプレーを実現している。
また、袖周りに採用しているパワースリーブは、腕の可動域を考え「180度に設定することにより、袖周りの突っ張り感を軽減。強烈なスマッシュを打つことができます」(百瀬氏)と語っている。
デザインのテーマは“縞(しま)模様”。「日本の伝統模様をコンセプトとして、日本代表が東京五輪に向けて突き進む意思を表現しています」(百瀬氏)。カラーに関しては、日本古来の縞模様“鰹縞(かつおじま)”にあやかった縁起のよい青、そして日本国旗の白と赤を取り入れ、「日本を背負って最大限の力を発揮してほしい」(百瀬氏)という思いが込められている。
新ウェアで登壇した嘉村健士は「斬新なデザイン。『こんな派手なウェアを着るんだ』というのが第一印象だったけど、着ているとすごい士気が上がってきます」と話し、松友美佐紀は「これまでいろんなウェアを着てきましたが、ガラッと印象が変わった。レッドとブルーの色がはっきりしているので、会場でも日本選手が試合をしているのがすごいわかるし、すごく気に入ってます」と感想を語っている。
また、機能性、着心地に関しては「暑い国での試合が多いけれども、ベタつかずに試合ができる」と園田啓悟。髙橋礼華も「私は後衛なので、試合でスマッシュを打つ機会が多い。最近は女子選手もノースリーブを着ることが多くなりましたが、肩の動きがよくなったので、スマッシュもバンバン打ちやすくなりました」と、その効果を話している。
2019年も世界での活躍が期待される日本代表。高機能性ウェアも、世界一への挑戦を全力で支えている。
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳