4月19日(金)、日本バドミントン協会は5月19日から26日まで開催される第16回スディルマン杯(中国・南寧)の日本代表メンバーを発表した(カッコ内の順位は4月16日付けの世界ランキング)。
【男子】
MS桃田賢斗(NTT東日本/1位)
MS西本拳太(トナミ運輸/10位)
MD園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸/3位)
MD遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス/9位)
MD保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸/16位)
※渡辺勇大の混合ダブルス順位は3位
【女子】
WS奥原希望(太陽ホールディングス/2位)
WS山口 茜(再春館製薬所/4位)
WD福島由紀/廣田彩花(アメリカンベイプ岐阜/1位)
WD松本麻佑/永原和可那(北都銀行/2位)
WD髙橋礼華/松友美佐紀(日本ユニシス/3位)
XD東野有紗(日本ユニシス/3位)
スディルマン杯における日本代表の最高成績は、4年前(中国・東莞)に達成した準優勝。これがスディルマン杯での初のメダルとなった。また、南半球のオーストラリア・ゴールドコーストで開催された前回大会(2017年)は、準決勝で対戦した中国に敗れて無念の銅メダル。2大会連続でメダルを手にしたものの、ねらった金メダルには届かないでいる。
今大会で日本代表がめざすのは、当然ながらス杯の金メダル。男女シングルス、男女ダブルス、そして混合ダブルスの5種目での総合力が問われるス杯だが、日本は男子シングルスに世界ランク1位で前週のシンガポールOP(Super500)優勝の桃田賢斗、女子ダブルスにも同じくWR1位の福島由紀/廣田彩花を選出。女子シングルスも2枚看板・山口茜、奥原希望の名前が並び、桃田と同様にシンガポールOP優勝を果たした男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士もメンバーに入っている。WRや各選手の実績を見ても、今大会に挑む日本代表は“過去最強の布陣”といっても過言ではないだろう。
昨年のユーバー杯優勝、トマス杯準優勝の日本にとって、勝負のポイントとなりそうなのは混合ダブルスか。強豪国といわれるチームは、男女シングルス、ダブルスのいずれかにポイント源となるエースを揃えているが、確立した混合ダブルスを擁するのはWR1・2位がいる中国ぐらい。その他には、2018年の全英OP優勝経験のある渡辺/東野の存在が光る日本と、インドネシア、タイなどワールドツアーで実績を残すペアを有する国となる。
スディルマン杯は予選リーグ、決勝トーナメントを実施するが、予選リーグは5種目すべてを行ない、決勝トーナメントは先に3勝したチームの勝利となる。試合順は単複兼ねる選手などによって変更になるが、男子ダブルス、混合ダブルスが第1試合に組まれるケースが多く、そういった意味でも渡辺/東野の活躍に期待がかかる。
なお、日本がスディルマン杯で優勝を果たすと、BWF(世界バドミントン連盟)が主催する主要団体戦のタイトルをすべて獲得することになる(トマス杯は2014年優勝、ユーバー杯は2018年など6回制覇)。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO、菅原淳