4月15日(月)、マレーシアOP(クアラルンプール/Super750)&シンガポールOP(シンガポール/Super500)に参戦していた日本代表選手が帰国した。日本勢は男子シングルスの桃田賢斗が今季2つめとなるタイトルを手中にしたほか、男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士、女子ダブルスの松本麻佑/永原和可那が今季初優勝を果たしている。以下は、帰国後の囲み取材に応じた松本(写真左)/永原のコメント。
――大会を振り返って。
松本 シンガポールOPでは、全般的に、自分たちの攻めのパターンを積極的に作ることができたので、そこが勝利につながったのかなと思います。
――決勝戦で対戦した韓国の孔熙容(コン・ヒヨン)/金慧貞(キム・ヘジョン)はパワーがある印象。どのように戦ったか。
永原 あのペアと戦うのは初めてだったのですが、日本ペアが戦った試合などを見て、やっぱりパワーもありますし、低い展開になっても強いというイメージがあったので、なるべくその形をさせないように、自分たちの展開を作っていこうと話し合いました。それがうまくいったのかなと。
――今回の優勝で、プレーとして具体的に手応えを感じた部分をあげるとすれば。
松本 今回は特に、レシーブの場面で引かずに相手に向かっていったり、かわしていくことができた。そこが成長かなと思っています。
――準決勝では福島由紀/廣田彩花ペアに勝利。当然、日本ペアと当たることも多いと思いますが、世界ランク1位を破っての優勝ということについては?
松本 初めて2-0で勝つことができて、自分たちが成長できた一つの試合だったのかなと感じています。
――特に女子ダブルスは、国内のライバルとの五輪レース争いが熾烈になる。レースが始まる前に、ここで勝てたことは大きい?
永原 福島/廣田ペアに対しては、自分たちは勝率があまりよくなかったので、今回、レースの前に1回勝てたということはすごく自信にはなりましたが、でも、これから何度も当たっていく相手。もちろん、二人だけでなく、強い日本人ペアが多いので、オリンピックレースに向けて自分たちの気持ちを引き締めていきたいと思います。
――お二人にとっては、今回が初めてのオリンピックレース。いまの気持ちは。
松本 初めてなので、どういう状態で臨んだらいいかっていうのは自分の中ではっきりしていないのですが、いまの勢いというのを崩さずに、自分たちのやることをしっかりやってスタートできればいいかなと思っています。
永原 初めての経験で、よくわからないんですが、やっぱりいま、自分たちが勢いもあると思っているので、この流れを保ちつつ、レースに向けて頑張っていきたいです。
――髙橋礼華/松友美佐紀ペアを抜いて、世界ランキング2位に。レースでは、国内の上位2位に入らなければならないわけで、そのことについて何か思うところは?
松本 レースに向けて、2番目でスタートできるのは、いいことだと思うので、今後も継続できるように頑張っていきたいですね。
永原 うれしいんですけど、正直、あまり気にしていなくて。順位について気にしないというのとはまた違うのですが、やっぱり1位をめざす気持ちもありますし、2位ということに満足しないようにやっていきたいと思います。
取材・構成・写真/バドミントン・マガジン編集部