4月7日に開催されたBWFワールドツアー・マレーシアOP(Super750/クアラルンプール)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
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日本からは女子シングルスの山口茜(写真)、男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士が決勝戦に進出。Super500以上ではともに今季初優勝をねらって頂上決戦に立った。
山口の相手は、3月の全英OP(S1000)準決勝でも対戦している戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)。その試合をファイナル勝負で落としている山口にとっては、なんとかリベンジを果たしたい相手だ。しかし、好調をキープしている女帝の壁は高かった。第1ゲーム前半こそスコアが大きく離れることはなかったが、山口が11-13としたところから戴資穎が点差を引き離しはじめ、第1ゲームを16-21で落としてしまう。
第2ゲームに入ると一転、お互いにポイントを重ねて主導権を譲らない展開に。取っては取られのシーソーゲームは終盤まで続き、戴資穎が19-17とリード。ここから山口も19オールまで持ち込んでみせたが、猛追は実らず。最後は戴資穎が押し切って21-19で勝利し、昨年10月のデンマークOP(S750)以来の優勝。山口は惜しくも準優勝に終わり、今季上位大会での初優勝はお預けとなった。
男子ダブルスの決勝に登場した園田(左)/嘉村は、中国のエースダブルス・李俊慧(リ・ジュンフイ)/劉雨辰(リュウ・ユチェン)と激突。昨年の世界選手権決勝でも対戦している相手に対し、園田/嘉村は第1ゲームで連続失点を喫し、12-21で先制を許してしまう。第2ゲーム前半も中国ペアに走られ、9-14と大きくリードをとられた。
久々の優勝に向けて負けられない園田/嘉村もここから意地を見せ、劣勢の状況から5連続ポイント。一時16-15と逆転に成功する。が、再び同点に追いつかれると、長身中国ペアの猛攻を受けきれず。最後は3連続失点で敗れた園田/嘉村も、今季初優勝を逃した。今大会、日本選手は優勝ゼロで終えている。
残り2種目も中国決勝となり、勝ったのは女子ダブルスが陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)、そして混合ダブルスの鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)。ともに2−0のストレート勝ちで勝利をおさめ、タイトルを獲得している。
決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
林丹(中国)②〔9−21、21−17、21−11〕1●諶龍(中国)78分
【女子シングルス】
戴資穎(台湾)②〔21−16、21−19〕0●山口茜40分
【男子ダブルス】
李俊慧/劉雨辰(中国)②〔21−12、21−17〕0●園田啓悟/嘉村健士42分
【女子ダブルス】
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−14、21−15〕0●李茵暉/杜玥(中国)37分
【混合ダブルス】
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−17、21−13〕0●王懿律/黄東萍(中国)38分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO