4月6日に開催されたBWFワールドツアー・マレーシアOP(Super750/クアラルンプール)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
日本は女子シングルスの山口茜(写真)と奥原希望が準決勝に進出し、決勝の切符をかけて争った。第1ゲームを先制したのは山口。前半で8-2とリードしてゲームを進めると、中盤こそ奥原の追撃を許して13-12まで肉薄されたが、再び6連続ポイントで突き放す。第2ゲームは互いにポイントを奪い合うシーソーゲームとなったが、最後は18-20から4連続得点で逆転した山口が制し、決勝進出を決めた。
2ペアが勝ち上がった男子ダブルスは、園田啓悟(写真左)/嘉村健士が決勝進出を決めた。準決勝の相手は、インドネシアのアルディアント/アルフィアン。準々決勝で同国のギデオン/スカムルヨを下して勢いに乗る相手だったが、園田/嘉村は第1ゲームを21-13で奪う。第2ゲームこそインドネシアペアが先行する展開となったが、中盤で競り合いに持ち込んだ園田/嘉村は、最後20オールからしっかり押し切って勝利。昨年7月のタイOP(S500)以来の優勝にあと1勝まで迫った。決勝では、保木卓朗/小林優吾との準決勝を逆転勝ちで制した李俊慧(リ・ジュンフイ)/劉雨辰(リュウ・ユチェン/中国)と対戦する。
このほか、女子シングルスでは女帝・戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)が陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)を2−0で下して決勝へ。男子シングルスでは、諶龍(チェン・ロン)と林丹(リン・ダン)がそれぞれ準決勝の接戦をモノにして決勝に勝ち進んだ。林丹がS750などの上位大会で決勝に勝ち進んだのは、2018年の全英OP(S1000)以来となる。
また、女子ダブルスは中国の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)と李茵暉(リ・インフイ)/杜玥(ドゥ・ユエ)の同国対決。また、混合ダブルスも世界ランキング1、2位の中国ペア同士が激突する。
準決勝の結果、決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
諶龍(中国)②〔12−21、21−10、21−15〕1●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)64分
林丹(中国)②〔21−19、16−21、21−12〕1●石宇奇(中国)65分
▼決勝
諶龍(中国) − 林丹(中国)
【女子シングルス】
戴資穎(台湾)②〔21−14、21−19〕0●陳雨菲(中国)34分
山口茜②〔21−15、22−20〕0●奥原希望42分
▼決勝
山口茜 − 戴資穎(台湾)
【男子ダブルス】
園田啓悟/嘉村健士②〔21−13、22−20〕0●アルディアント/アルフィアン(インドネシア)39分
李俊慧/劉雨辰(中国)②〔13−21、21−19、21−15〕1●保木卓朗/小林優吾55分
▼決勝
園田啓悟/嘉村健士 − 李俊慧/劉雨辰(中国)
【女子ダブルス】
李茵暉/杜玥(中国)②〔21−12、21−14〕0●ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)36分
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−14、21−18〕0●張藝娜/李紹希(韓国)39分
▼決勝
陳清晨/賈一凡(中国) − 李茵暉/杜玥(中国)
【混合ダブルス】
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−14、21−9〕0●デチャポル/サプシリー(タイ)28分
王懿律/黄東萍(中国)②〔21−13、21−17〕0●タンKM/ライPJ(マレーシア)35分
▼決勝
鄭思維/黄雅瓊(中国) − 王懿律/黄東萍(中国)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO