日本バドミントン協会は、4月1日より日本A代表男子ダブルスコーチにマレーシアのタン・キムハー氏が就任したことを発表した。あわせて、ジュニアナショナルチームコーチに、同じくマレーシアのリー・ワンワー氏が就任したことも発表している。
タン氏は1971年11月27生まれの47歳(写真中央)。選手時代はマレーシア代表・男子ダブルスで国際大会に出場しており、個人戦では1996年アトランタ五輪男子ダブルス4位などの成績を残している(ペアはスー・ベンキャン)。団体戦でも、世界国・地域別対抗戦・トマス杯で2回の準優勝に貢献するなど、第一線で活躍した。引退後はマレーシア、韓国、イングランド、インドでコーチを務め、これまでに男子ダブルスの世界トップランカーを輩出している。
◆タン・キムハー氏のコメント
「日本代表に参加する機会をいただいた事は大変名誉なことであり、お礼申し上げます。私はチームスタッフと協力して選手の特徴、私たちの強みと弱みを識別し、日本代表ダブルスチームの強化に努めていくことを約束します。
様々な国のナショナルコーチとして20 年の経験を積んできました。自分の経験を生かし、チームスタッフ・選手とゴールへのビジョンを共有し、日本代表が東京2020 オリンピックでメダルを獲得できるように頑張ってまいります」
ジュニアナショナルコーチに就任したリー氏(写真)は、1975年11月24日生まれの43歳。現役時代は2002年シドニー五輪、2004年アテネ五輪、2008年北京五輪の3大会に出場しており、シドニー五輪では4位の成績(ペアはチューン・タンフック)をおさめている。そのほか、2001年、2007年の世界選手権で銅メダルや、アジア選手権優勝、マレーシアOP優勝など、グレードの高い大会などで頂点に立った。また、2009年から2012年の日本リーグ(現S/Jリーグ)には、トリッキーパンダースの選手として試合に出場し、チームの主軸として活躍している。
現役引退後は母国のトップ選手らを指導。2014年には同国ジュニア選手の強化事業に携わり、ジュニアの育成、指導にあたった。
◆リー・ワンワー氏のコメント
「日本は現在、世界で最も強力なバドミントンの国の一つであります。そのような時に、日本協会と仕事をする機会をいただき、とてもうれしく思っております。私の役割は、日本のジュニアチームのレベルアップをめざすため、ジュニアチームスタッフと協力し、技術と戦略の観点から新鮮なアイデアを取り入れ、一層の強化に努めていくことであると思っております。よろしくお願いいたします」
文/バドミントン・マガジン編集部(コーチのコメントは日本協会のリリースより)