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【高校選抜2019】激闘を制した浪岡が悲願の初優勝!<男子団体>

第47回全国高校選抜大会」の競技2日目、25日(月)は、ひたちなか市総合体育館で男女団体の準々決勝~決勝戦が行なわれた。その結果、男子は浪岡(青森)が初優勝、女子は埼玉栄(埼玉)が連覇を達成している。ここでは、男子団体のダイジェストをお伝えしよう。

エースの奈良岡功大(手前)が優勝を決めると、メンバーがベンチを飛び出して歓喜の輪を作った

【男子団体】

準々決勝を勝ち上がったのは、埼玉栄(埼玉)、浪岡(青森)、東大阪大柏原(大阪)、聖ウルスラ学院英智(宮城)の4校。ベスト8には四つ角シードのうち3校が残っていたが、第2シードで昨年のIH準優勝校・八代東(熊本)は聖ウルスラにストレートで敗れて準々決勝で姿を消した。その聖ウルスラは準決勝でも快進撃を続け、ドローの右上にいる昨夏3位の柏原を3-2で撃破。ダブルス2つを制したあと、シングルスで追いつかれたものの、第3単を任された菊川旭飛が柏原の寺井彪真に2-1で逆転勝ち。第2複では吉岡壮馬とのペアで柏原のエースペアを破る金星をあげた菊川が、大車輪の活躍をみせた。

一方の準決勝も、勝負は第3単までもつれ込む。その激闘を制したのは、〈秘策〉ともいえるオーダーを披露した浪岡だ。浪岡は前回王者の埼玉栄に対し、インターハイ3位の奈良岡功大/武藤映樹のペアを解体して「ダブルス2つを取る」(奈良岡浩監督)作戦で勝負に出ると、それぞれが勝利をつかんで2-0とリードに成功。ここから埼玉栄はシングルス2本を奪って全日本ジュニア覇者・秦野陸に希望を託したが、最後は浪岡の絶対エース・奈良岡にストレートで敗戦。浪岡が決勝進出を決めた。

浪岡の”秘策”の一つ、奈良岡(右)と1年生の渡邊拓斗は第1複で躍動。今大会初のペアリングで渡邊は初めての大舞台だが、埼玉栄のエース・河村翼/川本拓真を23-21、21-18で破る大仕事をやってのけた

どちらが勝っても初優勝となる決勝戦。3面同時にスタートした浪岡と聖ウルスラの東北対決は、単複ともに星を奪い合い、ふたたび第3単に勝負の行方が託された。この勝負に決着をつけたのは、浪岡の奈良岡だ。会場中の注目を集める中、多彩な攻撃を仕掛けた奈良岡が貫禄の勝利。浪岡の初優勝が決まった瞬間、ベンチからメンバーが飛び出して喜びを爆発させた。

全勝の活躍を見せた聖ウルスラの熊谷(右)/藤澤は、チーム初の決勝進出に大きく貢献した

【優勝コメント】

◆奈良岡浩監督

「埼玉栄との準決勝のオーダーは、昨年の秋口から考えていました。私の持っている知識、情報を集結させて、勝つためにはこれしかないと。試行錯誤しながら、優勝までのシミレーションは、何度もやってきました。昨年の選抜もインターハイも勝てず、今年は功大もナショナルを外れて厳しい声も聞こえていたぶん、なんとかここで、みんなの実力を示したいと思っていました。選手たちが本当によく頑張ってくれた。感謝しかありません

◆大平啓人キャプテン

「僕は試合に出ることはできなかったのですが、コートに立つ選手が試合をしやすいように、精いっぱいのサポートを心がけました。目標に向かってみんなで苦しい練習を乗り越え、本番では、チーム一丸となって全力で戦ったことが優勝につながったと思います。僕らのもう一つの目標は、インターハイ優勝。挑戦者の気持ちを忘れず、優勝に向かってまた頑張ります」

念願の全国優勝を達成した浪岡
初めて決勝進出を果たした聖ウルスラ学院英智

【25日の試合結果】

▼準々決勝
埼玉栄(埼玉) 3-0 瓊浦(長崎)
浪岡(青森) 3-0 高岡第一(富山)
東大阪大柏原(大阪) 3-1 新田(愛媛)
聖ウルスラ学院英智(宮城) 3-0 八代東(熊本)

▼準決勝
浪岡 3-2 埼玉栄
聖ウルスラ学院英智 3-2 東大阪大柏原

▼決勝
浪岡 3-2 聖ウルスラ学院英智
八岩慎之介/渡邊拓斗●0〔12−21、14−21〕②熊谷 翔/藤澤佳史
奈良岡功大/武藤映樹②〔21−11、21−11〕0●吉岡壮馬/菊川旭飛
久慈友也②〔21−18、21−18〕0●當間雄哉
武藤映樹●0〔19−21、6−21〕②若林由亮
奈良岡功大②〔21−12、21−13〕0●八島良弥

★高校選抜2019の熱戦の模様は、4月22日(月)発売予定の『バドミントン・マガジン』5月号でも紹介します。

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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/川口洋邦

 

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