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【高校選抜2019】春夏王者の埼玉栄がふたば未来との熱戦制す!<男子団体>

第47回全国高校選抜大会」が茨城県ひたちなか市で開幕。大会初日となった24日は、笠松運動公園体育館で男子団体、ひたちなか市総合体育館で女子団体の1~3回戦が行なわれ、それぞれベスト8が出そろった。ここでは、男子団体のダイジェストをお伝えしよう。

3回戦でハイレベルな戦いを繰り広げた埼玉栄(左)とふたば未来学園

【男子団体ダイジェスト】

男子団体は、四つ角シードのうち3校が準々決勝に進出。第1シードの埼玉栄(埼玉)をはじめ、昨年IH準優勝校の八代東(熊本)、同大会3位の東大阪大柏原(大阪)が実力を発揮して順当な勝ち上がりを見せた。
なかでも強さが際立ったのは、昨年の春夏王者である埼玉栄だ。3回戦で強豪・ふたば未来学園(福島)と対決する厳しい組み合わせだったが、ここを3-0で突破。第1複の河村翼/川本拓真がスピードと気迫で李正/山下啓輔を12本、11本に抑えて先制すると、第2複の百上拓海/樋口輝が鶴岡真人/安田伊吹とのファイナル勝負を22‐20で勝利。後がないふたば未来は、エースの後藤サンが全日本ジュニア覇者の秦野陸から第1ゲームを奪う意地を見せたが、その試合途中に始まった第2単が先に決着。埼玉栄は第1複で白星をあげた川本がふたたび登場し、1年生の山下を2ゲームともに18本で振りきった。

もっとも白熱したのが第2複。16年全国中学校大会の男子ダブルス決勝と同カードとあって、意地がぶつかり合った(写真は全中優勝の埼玉栄・樋口〔左〕/百上)

3-0でのベスト8進出を決めた埼玉栄の大屋貴司監督は、「勝っても負けてもおかしくない試合ばかりでしたが、選手たちの相手に向かって行く姿勢、たくましく戦う姿が見られて安心しました。今大会は、これまでやってきた中でも一番といえるほど厳しいドロー。明日も一試合、一試合が決勝戦だと思ってやっていきたい」と意気込みを語った。

ふたば未来の主将でありエースの後藤(写真)は、ねばり強いラリーで秦野を苦しめた

もう一つの四つ角シード・日章学園(宮崎)は、3回戦で高岡第一(富山)に1-3で敗れてベスト8止まり。勝負所をきっちりと制した高岡第一は、2年ぶりのベスト8進出を決めた。そのほかでは、瓊浦(長崎)、浪岡(青森)、新田(愛媛)、聖ウルスラ学院英智(宮城)の4校が8強入り。奈良岡功大を擁する浪岡は3回戦で淑徳巣鴨(西東京)に3-1と苦戦を強いられたが、最後は頼れるエースが勝負を決めて、明日の準々決勝にコマを進めている。

接戦を制した高岡第一がベスト8に進出(写真はエースの林寿輝弥)
V候補の一角・浪岡の奈良岡は単複で白星をつかみ、チームをけん引(右はパートナーの武藤)

大会2日目の3月25日(月)は、男女ともにひたちなか市総合体育館で準々決勝から決勝が行なわれる。男子団体・準々決勝の対戦カードは以下の通り。試合開始時間はともに9時半の予定。

【男子団体・準々決勝対戦カード】
埼玉栄(埼玉) ― 瓊浦(長崎)
浪岡(青森) ― 高岡第一(富山)
東大阪大柏原(大阪) ― 新田(愛媛)
聖ウルスラ学院英智(宮城) ― 八代東(熊本)

◆男子団体初日(1回戦~3回戦)の結果はこちら

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取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/川口洋邦

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