3月19日に開幕したアジア混合団体戦(トン・ユンカイカップ/香港)。約2カ月後に開催されるスディルマン杯(5月19日〜26日/中国・南寧)の前哨戦となる大会に、日本からはA代表選手らが中心となって参戦している。同大会は3月19日から21日までは4グループに分かれて予選リーグが行ない、22日から決勝トーナメントを実施。なお、試合はスディルマン杯と同じく、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目の結果により勝敗を決定する。 グループAの日本は、21日に開催国の香港と対戦した。グループAは2チームのリーグとなるため、すでに両チームとも決勝トーナメント進出は決定しており、勝てば1位通過が決まる勝負となった。
第1試合の男子ダブルスは、世界ランク11位の井上拓斗/金子祐樹が0−2で敗れ、日本が黒星スタートをきったものの、続く女子シングルスの髙橋沙也加は、10本、13本で勝利。1−1のタイに戻した。
男子シングルスに登場したのはB代表の古賀穂。世界ランク13位の伍家朗(ン・カロン)との勝負は、第1ゲームを16本で奪われたものの、第2ゲームは21-9で制してファイナルゲームに突入。その最終ゲームはどちらも主導権を譲らず、ポイントを互いに奪いながら進み20オール。終盤になってもポイントを取り合ったが、最後は伍家朗が抜け出して25-23。香港が2−1とリードした。
残りの女子ダブルス、混合ダブルスのどちらかで敗れれば2位通過となる日本だったが、ここで底力を発揮。女子ダブルスの櫻本絢子/髙畑祐紀子が36分で相手ペアを下すと、混合ダブルスに起用された渡辺勇大/東野有紗も、10本、3本で完封。日本が逆転勝利をおさめ、グループリーグ1位通過を決めた。
日本は決勝トーナメントでマレーシアと対戦する。
【グループA】
日本(1勝) 3−2 香港(1敗)
MD井上拓斗/金子祐樹●0〔19−21、23−25〕②張德正/楊銘諾38分
WS髙橋沙也加②〔21−10、21−13〕0●張雁宜35分
MS古賀穂●1〔16−21、21−9、23−25〕②伍家朗63分
WD櫻本絢子/髙畑祐紀子②〔21−10、21−14〕0●吳芷柔/袁倩瀅36分
XD渡辺勇大/東野有紗②〔21−10、21−3〕0●麦喜俊/周凱華26分
①日本②香港
【グループB】
台湾(1勝)3−2シンガポール(1敗)
シンガポール(1勝1敗)3−2インド(1敗)
台湾(2勝)3−2インド(2敗)
①台湾②シンガポール③インド
【グループC】
インドネシア(1勝)5−0スリランカ(1敗)
タイ(1勝)5−0スリランカ(2敗)
インドネシア(2勝)4−1タイ(1勝1敗)
①インドネシア②タイ③スリランカ
【グループD】
中国(1勝)5−0マカオ(1敗)
マレーシア(1勝)5−0マカオ(2敗)
中国(2勝)3−2マレーシア(1勝1敗)
①中国②マレーシア③マカオ
◆決勝トーナメント
日本 − マレーシア
インドネシア − シンガポール
香港 − 台湾
タイ − 中国
文/バドミントン・マガジン編集部