高校生の春の大一番『全国高校選抜大会』が、3月24日から27日まで、茨城県ひたちなか市で開催。初日は男女団体戦の1回戦から3回戦まで実施され、2日目の25日には準々決勝から決勝までが行なわれる。
ここでは高校選抜特別企画として、バドミントン・マガジン3月号で掲載されている展望記事をバド×スピ!に特別公開。ここでは、男子団体戦の展望を紹介しよう。
※丸数字は学年
◆男子団体戦の出場校一覧(チーム紹介)はこちら
王者・埼玉栄の連覇なるか。 八代東、柏原ら強豪校が追う
男子団体は、昨年の春夏王者である埼玉栄(埼玉)がV候補の筆頭。今年は全日本ジュニア単優勝の秦野と同大会単複2位の川本(ペアは河村)を中心に、層の厚さで一歩リードしている印象がある。ただ、同じ左上のヤマは、大会序盤に強豪との対戦が待つ厳しいドロー。激戦区・東北予選を制したふたば未来学園(福島)は、昨年のインターハイで出場を逃しただけに今大会への意気込みは強いはず。 前回の準優勝校で実力・経験ともに高い瓊浦(長崎)も悲願の優勝へ向けて余念がない。この2枚と対峙すれば、激闘が予想される。いかに強い気持ちを持ち続けられるかが勝負のカギを握りそうだ。
反対のヤマからは、八代東(熊本)と東大阪大柏原(大阪)の名門校が、虎視眈 々と頂点をねらう。インターハイ2位の八代東は全日本ジュニア単3位の野田がエース。強豪集う九州予選を制した力を、全国の舞台で存分に発揮したい。一方の東大阪大柏原は、 肉体改造によるパワーアップでインターハイ3 位と力を示した。そのメンバーでもある高橋と寺田/山下を柱に、4年ぶり3度目の優勝をめざす。
左下のヤマには、インターハイ3位の日章学園(宮崎)と、絶対エースの奈良岡を擁する浪岡(青森)が入った。日章学園は、九州予選の個人を制した小川/樋口を軸に戦う。 浪岡は、奈良岡の単複以外の一本をどこで奪うかが課題か。東北予選は3位に留まったが、栄冠獲得に向かい力を高めてくるだろう。
そのほかでは、全日本ジュニア複優勝の藤澤/熊谷がいる聖ウルスラ学院英智(宮城)、水 島工(岡山)などの上位常連校にも注目したい。
◆男子団体の組み合わせ◆
第47回全国高校選抜大会
◆大会日程
3月23日(土)15:30~ 開会式
3月24日(日)9:30~ 団体戦
3月25日(月)9:30~ 団体戦
3月26日(火)9:00~ 個人戦(ダブルス・シングルス)
3月27日(水)9:00~ 個人戦(ダブルス・シングルス)
文/バドミントン・マガジン編集部(本稿はバド×スピ!に掲載するにあたり、一部加筆・修正をしています)