3月9日に開催されたBWFワールドツアー・Super1000の全英OP(イングランド・バーミンガム)4日目は、各種目準決勝が行なわれた。5種目すべてで準決勝進出を果たした日本勢は、決勝進出をめざして世界の強敵と激突している。
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女子ダブルス準決勝には日本から3ペアが登場。準決勝のオープニングゲームを飾った松本麻佑(写真右)/永原和可那と米元小春/田中志穂の北都銀行対決は、第1ゲーム序盤の6−4から一気に8連続得点を奪った松本/永原が、21-11に抑えて先制。すると、第2ゲームも12-10から再び松本/永原が抜け出して2−0のストレート勝利。松本/永原が日本勢で最初の決勝進出を決めた。
一方、昨年のファイナリストで初制覇をねらう福島由紀/廣田彩花は、中国の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)との勝負に挑む。第1ゲームから互いに主導権を譲らず、スコアも接近したまま試合は進み、17オール。ここから3連続得点で突き放したのが中国ペア。21-18で陳清晨/賈一凡が第1ゲームを奪った。負けられない福島/廣田も、第1ゲームと同様にねばり強く戦う。中国ペアに先行されても、日本ペアが何度も追いつく展開は終盤20オールに。なんとかファイナル勝負に持ち込みたかった福島/廣田だが、ここでも先に2連取したのが中国ペア。激闘となった勝負は、陳清晨/賈一凡に軍配があがり、福島/廣田は無念の準決勝敗退となった。
混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗は、マレーシアのゴー・スーンファット/ライ・シェブロン・ジェミーと激突。準決勝では世界ランク2位の王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン)を2−1で下すなど勢いのある相手だったが、ここで勝利をつかんだのは渡辺/東野。第1ゲームは16本に封じて第2ゲームに入ると、ここでも渡辺/東野がペースをしっかり掌握。相手につけ入る隙をみせないまま、あっという間に2年連続となる決勝の切符を手にしている。
また、3年ぶりの優勝をねらった奥原希望も、陳雨菲の前に苦戦をしいられる。第1ゲーム12オールから点差を広げられ17-21。第2ゲームも7連続失点を喫した奥原が11-21で敗れ、ベスト4に留まった。
海外選手では、男子シングルス2017年世界王者のビクター・アクセルセン(デンマーク)と、昨年のワールドツアーファイナルズ優勝の石宇奇(シー・ユーチー/中国)が激突し、ファイナル勝負にもつれた戦いをアクセルセンが勝利。全英初の決勝進出を飾り、ライバルである桃田と優勝を争う。
男子ダブルスはマレーシアのアーロン・チア/ソー・ウーイックが、インドネシアのアルディアント/アルフィアンを1時間近い接戦の末に下して決勝の切符をつかんだ。また、混合ダブルスの優勝候補、鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン/中国)も2年連続で決勝に進出。決勝の場で、昨年と同じく渡辺/東野と対戦する。
準決勝の結果、決勝戦の対戦カードは以下の通り。
▼放送予定
バドミントン全英OP2019
CSテレ朝チャンネル2にて
2日目から決勝まで独占放送!
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【男子シングルス】
桃田賢斗②〔21−19、21−11〕0●伍家朗(香港)54分
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔22−20、13−21、21−9〕1●石宇奇(中国)66分
▼決勝戦
桃田賢斗 − ビクター・アクセルセン(デンマーク)
【女子シングルス】
戴資穎(台湾)②〔21−13、10−21、21−8〕1●山口茜47分
陳雨菲(中国)②〔21−17、21−11〕0●奥原希望42分
▼決勝戦
戴資穎(台湾) − 陳雨菲(中国)
【男子ダブルス】
セティアワン/アッサン(インドネシア)②〔21−19、21−16〕0●園田啓悟/嘉村健士44分
チア/ソーWY(マレーシア)②〔12−21、22−20、21−19〕1●アルディアント/アルフィアン(インドネシア)59分
▼決勝戦
セティアワン/アッサン(インドネシア) − チア/ソーWY(マレーシア)
【女子ダブルス】
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−18、23−21〕0●福島由紀/廣田彩花65分
松本麻佑/永原和可那②〔21−11、21−12〕0●米元小春/田中志穂53分
▼決勝戦
松本麻佑/永原和可那 − 陳清晨/賈一凡(中国)
【混合ダブルス】
渡辺勇大/東野有紗②〔21−16、21−13〕0●ゴーSH/ライSJ(マレーシア)37分
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔13−21、22−20、21−13〕1●ジョルダン/オクタビアティ(インドネシア)53分
▼決勝戦
渡辺勇大/東野有紗 − 鄭思維/黄雅瓊(中国)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO