3月7日に開催されたBWFワールドツアー・Super1000の全英OP(イングランド・バーミンガム)2日目は、各種目2回戦が行なわれた。5種目で2回戦に勝ち進んだ日本勢は、世界の精鋭を相手に苦しみながらも多くの選手が勝ち星をあげている。
3ペアが2回戦に勝ち上がった女子ダブルス。その3ペアは、前回大会で準決勝以上に勝ち進んだ福島由紀(左)/廣田彩花、松本麻佑/永原和可那、米元小春/田中志穂。惜しくも決勝で敗れ、今回リベンジ優勝に臨む福島/廣田はフランスペアと対戦した。その第1ゲームを先制したのは日本ペア。格下相手だけに、このままストレート勝ちかと思われた第2ゲームだったが、この勝負を福島/廣田が接戦の末19-21で落とす展開に。しかし、ここでしっかり立て直した世界ランク1位の福島/廣田は、ファイナルゲームを21-13に抑えて勝利。準々決勝進出を決めた。松本/永原は韓国ペアを、米元/田中はロシアペアを2−0のストレート勝利で退け、それぞれ2回戦を突破している。
男子シングルスは第1シードの桃田賢斗(写真)が、タイの若手選手を第1ゲーム21-19としたものの、その後の第2ゲームをしっかり取りきり勝利。ベスト8入りを決めた。西本拳太と常山幹太の“トナミ”対決は、常山に軍配があがった。第1ゲームは互いにポイントを奪い合うシーソーゲームとなったが、ここを21-19で制した常山。第2ゲームは10-8から点差を広げて西本を下し、準々決勝へと勝ち進んでいる。
女子シングルスは山口茜、奥原希望の2選手がベスト8に進出した。山口は世界ランク17位でデンマークの1番手選手を18本、14本に封じて勝利。奥原は髙橋沙也加との日本人対決を、第1ゲーム21-14、第2ゲームはデュースにもつれた勝負を、23-21で制して準々決勝に進んだ。大堀彩は世界ランク4位の陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)と1時間を超える戦いとなった接戦に競り負け、ベスト8進出はならなかった。
園田啓悟(右)/嘉村健士と遠藤大由/渡辺勇大の2ペアが勝ち残っている男子ダブルスは、園田/嘉村がデンマークのベテラン選手、ボー/モーゲンセンに勝利を飾りベスト8入りを果たした。前回ベスト4の遠藤/渡辺は、マレーシアのゴーVS/タンWKとの勝負に0−2のストレートで敗れ、上位進出はならず。男子ダブルスは園田/嘉村の1ペアが準々決勝に挑む。
連覇をねらう渡辺勇大/東野有紗は、中国ペアに苦戦しながらも2回戦を勝利。相手は全英優勝経験のある魯愷(ルー・カイ)と、若手・陳露(チェン・ル)のペアだったが、第1ゲームは渡辺/東野が先制するも、続く第2ゲームは中国ペアに21-23で奪われる。最終ゲームも序盤は競った展開となったが、中盤以降は渡辺/東野が先に抜け出し、21-17で振り切って勝利。準々決勝への切符を手にしている。権藤公平/栗原文音は、第1シードの鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン/中国)と対戦するも、10本、10本で敗れて2回戦敗退となった。
日本選手の1回戦結果、2回戦の対戦カードは以下の通り。
▼放送予定
バドミントン全英OP2019
CSテレ朝チャンネル2にて
2日目から決勝まで独占放送!
詳しくはこちら!
【男子シングルス】
桃田賢斗②〔21−19、21−11〕0●カンタフォン・ワンチョレン(タイ)56分
常山幹太②〔21−19、21−13〕0●西本拳太52分
▼準々決勝(3月8日)
伍家朗(香港) − トミー・スギアルト(インドネシア)
桃田賢斗 − スリカンス・キダムビ(インド)
常山幹太 − 石宇奇(中国)
ビクター・アクセルセン(デンマーク) − ヤン・O・ヨルゲンセン(デンマーク)
【女子シングルス】
奥原希望②〔21−14、23−21〕0●髙橋沙也加44分
山口茜②〔21−18、21−14〕0●ミア・ブリックフェルト(デンマーク)39分
大堀彩●1〔6−21、21−17、19−21〕②陳雨菲(中国)
▼準々決勝(3月8日)
戴資穎(台湾)−サイナ・ネワール(インド)
山口茜 − 何冰嬌(中国)
奥原希望 − 李雪芮(中国)
成池鉉(韓国) − 陳雨菲(中国)
【男子ダブルス】
遠藤大由/渡辺勇大●0〔18−21、19−21〕②ゴーVS/タンWK(マレーシア)40分
園田啓悟/嘉村健士②〔21−14、21−16〕0●ボー/モーゲンセン(デンマーク)40分
▼準々決勝(3月8日)
園田啓悟/嘉村健士 − 韓呈愷/周昊東(中国)
ゴーVS/タンWK(マレーシア) − アルディアント/アルフィアン(インドネシア)
張楠/劉成(中国) − チア/ソーWY(マレーシア)
セティアワン/アッサン(インドネシア) − ラムフス/ザイデル(ドイツ)
【女子ダブルス】
福島由紀/廣田彩花②〔21−16、19−21、21−13〕1●レフィール/トラン(フランス)61分
松本麻佑/永原和可那②〔24−22、21−14〕0●金昭英/孔熙容(韓国)53分
米元小春/田中志穂②〔21−15、21−9〕0●ボロトワ/デフレトワ(ロシア)39分
▼準々決勝(3月8日)
福島由紀/廣田彩花 − G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)
米元小春/田中志穂 − プラディプタ/イスタラニ(インドネシア)
松本麻佑/永原和可那 − 李汶妹/鄭雨(中国)
ポリイ/ラハユ(インドネシア) − 陳清晨/賈一凡(中国)
【混合ダブルス】
渡辺勇大/東野有紗②〔21−12、21−23、21−17〕1●魯愷/陳露(中国)65分
権藤公平/栗原文音●0〔10−21、10−21〕②鄭思維/黄雅瓊(中国)24分
▼準々決勝(3月8日)
渡辺勇大/東野有紗 − アーマド/カンドウ(インドネシア)
王懿律/黄東萍(中国)− ゴーSH/ライSJ(マレーシア)
鄭思維/黄雅瓊(中国) − C・アドコック/G・アドコック(イングランド)
デチャポル/サプシリー(タイ) − ジョルダン/オクタビアニ(インドネシア)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO