2月19日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。上位大会がないため大きな順位変動はなかったが、日本勢が少しずつ順位を上げている。ここではダブルス3種目を紹介しよう。
【女子ダブルス】
世界ランキング1位の福島由紀/廣田彩花(写真左)は9万8758ポイント、同2位の髙橋礼華/松友美佐紀9万2933ポイント、そして3位の松本麻佑/永原和可那が9万390ポイントとし、日本ペアが女子ダブルスのランク上位を形成。4位のポリイ/ラハユ(インドネシア)が7万7785ポイントということから、日本の3ペアがやや抜けた存在となっている。5位は中国の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)が続く。
そのほかの日本勢は、7位に米元小春/田中志穂が入り、昨シーズン好調だった櫻本絢子/髙畑祐紀子が9位と、5ペアがベスト10をキープ。先週閉幕したS/Jリーグの女子最高殊勲選手賞を受賞した志田千陽/松山奈未が、ベスト10目前の13位につけている。
このほか、少し下の順位を見ると、荒木茜羽/今井莉子(65位)、加藤美幸/柏原みき(68位)が、ともに3ランクアップ。尾﨑沙織/川島里羅(82位)が4ランクアップと、他の海外ペアのランクダウンによって順位を少し上げている。
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【男子ダブルス】
昨年からトップを走り続けるギデオン/スカムルヨ(インドネシア)が、10万ポイント超えをキープ。2位以下に2万ポイント差をつけている。そのインドネシアペアを追うのが、2位の李俊慧(リ・ジュンフイ)/劉雨辰(リュウ・ユチェン/中国)、3位の園田啓悟(写真右)/嘉村健士。トップ10内は9ペアがアジア勢となっており、ヨーロッパ勢いはインドネシアマスターズ(Super500)4強のアストルップ/ラスムセン(デンマーク)が唯一入っている。
日本最上位の園田/嘉村に続くのは、5位の遠藤大由/渡辺勇大。3番手には井上拓斗/金子祐樹が10位で後を追う状況。順位とポイントは少し離れるが、保木卓朗/小林優吾が27位、古賀輝/齋藤太一が49位、竹内義憲/松居圭一郎が51位と、S/Jリーグ・TOP4トーナメントで活躍したペアが上位をうかがう。
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【混合ダブルス】
鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン/中国)が、11万ポイント目前となる10万9600ポイントで1位を独走している。2位には同郷の王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン)、3位は渡辺勇大(写真右)/東野有紗が後を追う。前週まで4位につけていた、アーマド/ナトシール(インドネシア)は、1月末のインドネシアマスターズを最後にナトシールが引退。世界ランクからもペアの名前が消えており、5位以下のペアがそれぞれ一つずつ順位を上げている。
日本勢の2番手は、ミックス専門ペアの権藤公平/栗原文音(31位)、3番手はダブルスを本職とする日本A代表の保木卓朗/永原和可那(47位)が入った。権藤/栗原と同じく、ミックス専門の浦井唯行/宮浦玲奈は65位と、やや順位が離れており、ここからのさらなるランクアップに期待したい。
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文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO