2月17日に『JTB S/Jリーグ2018」のTOP4決勝戦が開催された。前日には準決勝が行なわれ、男子はトナミ運輸とNTT東日本がファイナルに進出。女子は再春館製薬所と日本ユニシスが決勝で激突した。ここでは、男子のTOP4決勝の結果を紹介しよう。
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【決勝戦】
S/Jリーグ3連覇をねらうトナミ運輸と、4年ぶりのリーグ制覇に挑むNTT東日本が対戦。トナミ運輸は全員が日本A代表という盤石のオーダー。対するNTT東日本も、須賀隆弘監督が「いつまでも逃げている(エース対決を避けた)オーダーでは、チームが成長しない。真っ向勝負ということで、全員で意識を合わせて臨んだ」と話したとおり、第1ダブルスとシングルスに主軸の古賀輝/齋藤太一、桃田賢斗を配し、トナミ運輸のエースにぶつけるオーダーで優勝をねらった。
ねばる相手を攻略した嘉村は「NTT東日本には(シングルスで勝率の高い)桃田がいるので、トップダブルスが大事になるというプレッシャーがある。それで、始めは力んでしまいましたが、第2ゲームからは自分たちのプレーができました」と手ごたえを話した。しかし、NTT東日本にとって、齋藤/古賀が第1ゲームで見せた気迫は、間違いなくチームに勢いをもたらした。
■優勝チームコメント
荒木純監督
「会社やチームを応援してくださった方々に感謝します。2月に日本代表選手を含めてチームで合宿を行ない、結束力が高まったと思っています。勝利を求めることは当然として、企業スポーツなので会社の期待に応えながら今後も頑張って、ファンにもサービスで恩返しできるチーム、バドミントン界にしていきたいです」
嘉村健士
「エースダブルスとしての仕事を果たせたと思います。全員がよい雰囲気で練習をできていたので、全員のおかげで優勝できました。これまで、自分たちが勝てば優勝するし、負ければチームも負けるという大会が多く、団体戦で勝ちたいという気持ちは誰よりも強いと思っていたので、勝ててよかったです」
園田啓悟
「絶対に負けられないという気持ちで臨みました。チームによい流れを持ってこようと考えていましたし、勝つことができて、本当に嬉しかったです。第1ゲームは、相手の勢いがすごくてバタバタしてしまいましたが、取り切れて、第2ゲームにつながったと思います。相手に桃田選手がいるというプレッシャーの中でも、自分たちらしいプレーができた経験は、今後に生かしたいです」
▼決勝戦
トナミ運輸 2−1 NTT東日本
園田啓悟/嘉村健士②〔21−19、21−13〕0●古賀輝/齋藤太一
西本拳太●0〔15−21、11−21〕②桃田賢斗
保木卓朗/小林優吾②〔21−9、21−18〕0●星野翔平/西川裕次郎
■S/Jリーグ最終順位
優勝 トナミ運輸
2位 NTT東日本
3位 日本ユニシス
4位 日立情報通信エンジニアリング
5位 三菱自動車京都
6位 JTEKT
7位 東北マークス
8位 JR北海道
9位 金沢学院クラブ
10位 トリッキーパンダース
※トナミ運輸は3年連続9回目
取材・文/平野貴也
写真/川口洋邦