2月16日に『JTB S/Jリーグ2018』の各ブロック上位チームによるTOP4が、埼玉県さいたま市サイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)で行なわれた。Sブロック・Jブロックの1・2位チームが進出するTOP4は、トーナメント方式で実施。各チーム日本代表選手らを起用し、白熱した試合を展開した。ここでは、男子TOP4の準決勝の結果をお伝えしよう。
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【男子・準決勝】
トナミ運輸 VS 日本ユニシス
昨季のタイトルを争ったトナミ運輸と日本ユニシスが準決勝で激突。第1ダブルスから園田啓悟(写真左)/嘉村健士と遠藤大由/渡辺勇大の日本A代表ペア同士の豪華なカードとなった。その試合を制したのは、トナミ運輸の園田/嘉村。第1・2ゲームともに接戦となった勝負では、日本ユニシスペアにリードされる苦しい場面もあったが、最終的には2−0のストレートで勝利。エース対決をしっかりモノにした。
続くシングルスは、日本A代表の西本拳太(写真)が、ねばる渡邉航貴にファイナル勝負まで持ち込まれる展開。第1ゲームを西本、第2ゲームを渡邉が奪い最終ゲームに入ったが、最後は西本がリードを広げて21-12で勝利。チームの勝利を決め、トナミ運輸がライバルの日本ユニシスを2−0で下し決勝に進出した。
▼準決勝
トナミ運輸 2−0 日本ユニシス
園田啓悟/嘉村健士②〔21−19、23−21〕0●遠藤大由/渡辺勇大
西本拳太②〔21−16、17−21、21−12〕1●渡邉航貴
保木卓朗/小林優吾(試合なし)井上拓斗/金子祐樹
■選手コメント
園田啓悟(トナミ運輸)
「先手を奪うプレーができてよかったです。明日の決勝戦は、まだ相手が決まっていませんが(※後にNTT東日本に決定)、エースダブルスとして、しっかりと役割を果たせるようにしたい。2人でも、チームでも頑張って、優勝できたらいいなと思います」
嘉村健士(トナミ運輸)
「第2ゲームの終盤は、追いつかれて逆転された立場にいましたけど、いままで色々な経験をしてきたので、そこから1点ずつ頑張ろうと楽な気持ちで戦えました。個人的には(2日前の14日に)29歳になってすぐの試合で、どうしても勝ちたいと思っていましたが、いいスタートが切れました。このまま、乗っていけるように頑張っていきたいです。明日も”ソノカム”らしく、観衆を魅了できるようなプレーで3連覇をめざします」
【男子・準決勝】
NTT東日本 VS 日立情報通信エンジニアリング
もう一方のカードでは、男子シングルスの世界王者である桃田賢斗を擁するNTT東日本が、日立情報通信エンジニアリングとの勝負を2−0で制した。第1ダブルスは、NTT東日本の古賀輝(写真右)/齋藤太一が、日立情報通信Eの竹内義憲/松居圭一郎を2−0で退けてエースにつなげる。すると、その桃田は日立情報通信Eの丸尾亮太郎を、第1ゲームを12本、第2ゲームを16本に抑えてストレート勝利。NTT東日本が日立情報通信Eを2−0で破り、決勝に進んだ。
シングルスを制した桃田は「1ゲーム目の半分を過ぎてから、今年のテーマとしているスピードを上げた攻撃をできたので、今日は合格かなと思う」と手ごたえを示している。
▼準決勝
NTT東日本2−0日立情報通信エンジニアリング
古賀輝/齋藤太一②〔22−20、21−12〕0●竹内義憲/松居圭一郎
桃田賢斗②〔21−12、21−16〕0●丸尾亮太郎
星野翔平/西川裕次郎(試合なし)塚本好喜/高野将斗
取材・文/平野貴也
写真/川口洋邦