1月18日に開催されたBWFワールドツアー・マレーシアマスターズ(Super500/クアラルンプール)4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。
4ペアが準々決勝に勝ち上がった日本の女子ダブルスは、世界ランク1位の福島由紀(写真左)/廣田彩花が韓国の鄭景銀(ジュン・キュンユン)/張藝娜(ジャン・イェナ)とのファイナル勝負を制してベスト4進出。髙橋礼華/松友美佐紀もインドネシアペアを2−0で下して準決勝に勝ち進んだ。日本人対決となった松本麻佑/永原和可那と櫻本絢子/髙畑祐紀子の試合は、第1ゲームを先制した松本/永原が、第2ゲームも抑えて勝利。日本から3ペアがベスト4入りを決めている。
男子ダブルスは園田啓悟/嘉村健士がマレーシアのオン・ユーシン/テオ・イーイ(マレーシア)に0−2のストレート負け。昨年8月のアジア大会で敗れた相手に再び屈した。井上拓斗/金子祐樹は、インドネシアのギデオン/スカムルヨを相手に第2ゲーム25-23で奪いファイナルゲームに持ち込んだが、最後は14本に抑えられて敗戦。ベスト4進出はならなかった。
女子シングルスで唯一勝ち残った奥原希望は、サイナ・ネワール(インド)との対戦。第1ゲーム18−21で奥原が失うと、第2ゲームはシーソーゲームとなった勝負を21-23で振り切られてしまい、準々決勝で敗退となった。また、混合ダブルスは渡辺勇大/東野有紗(写真手前)は、韓国ペアに完勝してベスト4進出を決めている。
海外選手では、男子シングルスの諶龍(チェン・ロン/中国・写真)、孫完虎(ソン・ワンホ/韓国)らが勝ち上がったほか、世界選手権銅メダルのダレン・リュウ(マレーシア)が、昨年末のWTファイナルズ王者・石宇奇(シー・ユーチー/中国)を下して準決勝へ。昨年は足首のケガなどで思うような結果が残せなかったビクター・アクセルセン(デンマーク)は、マレーシア期待の若手・リージジャを下してベスト4に勝ち進んでいる。
このほか、各種目で地元のマレーシア選手が活躍。女子シングルスのゴー・ジンウェイ、混合ダブルスのチャン・ペンスン/ゴー・リューインが4強入りを決め、男子ダブルスは日本ペアを下したゴー・Vシェム/タン・ウィーキョンやオン(写真右)/テオ、そしてソー・ウーキ/チア・アーロンもデンマークペアを下して上位進出を決めている。
準々決勝の結果、準決勝の試合予定は以下の通り。
【男子シングルス】
諶龍(中国)②〔21−11、22−20〕0●アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)49分
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−12、22−20〕0●リー・ジジャ(マレーシア)37分
ダレン・リュウ(マレーシア)②〔21−12、16−21、21−11〕1●石宇奇(中国)55分
孫完虎(韓国)②〔21−23、21−16、21−17〕1●スリカンス・キダムビ(インド)72分
▼準決勝(1月19日)
孫完虎(韓国) − ダレン・リュウ(マレーシア)
諶龍(中国) − ビクター・アクセルセン(デンマーク)
【女子シングルス】
ラチャノック・インタノン(タイ)②〔21−13、21−14〕0●戴資穎(台湾)
サイナ・ネワール(インド)②〔21−18、23−21〕0●奥原希望48分
ゴー・ジンウェイ(マレーシア)②〔21−15、21−16〕0●何冰嬌(中国)39分
キャロリーナ・マリーン(スペイン)②〔21−13、21−13〕0●成池鉉(韓国)38分
▼準決勝(1月19日)
キャロリーナ・マリーン(スペイン) − サイナ・ネワール(インド)
ラチャノック・インタノン(タイ) − ゴー・ジンウェイ(マレーシア)
【男子ダブルス】
オンYS/テオEY(マレーシア)②〔21−19、21−16〕0●園田啓悟/嘉村健士39分
チア・A/ソーWY(マレーシア)②〔21−17、21−19〕0●アストルップ/ラスムセン(デンマーク)34分
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)②〔21−13、23−25、21−14〕1●井上拓斗/金子祐樹47分
ゴーVS/タンWK(マレーシア)②〔22−20、21−15〕0●遠藤大由/渡辺勇大36分
▼準決勝(1月19日)
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア) − ゴーVS/タンWK(マレーシア)
チア・A/ソーWY(マレーシア) − オンYS/テオEY(マレーシア)
【女子ダブルス】
福島由紀/廣田彩花②〔21−11、17−21、21−19〕1●張藝娜/鄭景銀(韓国)66分
ポリイ/ラハユ(インドネシア)②〔19−21、21−12、21−14〕1●バーカー/スギアルト(インドネシア)65分
髙橋礼華/松友美佐紀②〔26−24、21−8〕0●イスタラニ/プラディプタ(インドネシア)47分
松本麻佑/永原和可那②〔21−12、21−13〕0●櫻本絢子/髙畑祐紀子33分
▼準決勝(1月19日)
髙橋礼華/松友美佐紀 − ポリイ/ラハユ(インドネシア)
福島由紀/廣田彩花 − 松本麻佑/永原和可那
【混合ダブルス】
渡辺勇大/東野有紗②〔21−7、21−13〕0●徐承宰/蔡侑玎(韓国)28分
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔18−21、21−14、21−18〕1●ジョルダン/オクタビアニ(インドネシア)56分
チャンPS/ゴーLY(マレーシア)②〔22−20、22−20〕0●ゴーSH/ライSJ(マレーシア)49分
タベリング/ピキ(オランダ)②〔21−18、21−18〕0●C・アドコック/G・アドコック(イングランド)
▼準決勝(1月19日)
渡辺勇大/東野有紗 − チャンPS/ゴーLY(マレーシア)
タベリング/ピキ(オランダ) − デチャポル/サプシリー(タイ)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO