2018年は、日本にとって大きな飛躍の一年となりました。5月には日本女子が37年ぶりにユーバー杯を制し、世界一を達成。8月の世界選手権では、男子シングルスの桃田賢斗選手、女子ダブルスの松本麻佑/永原和可那ペアが金メダルを獲得しています。そのほか、国際大会を中心に日本勢は数多くのタイトルを手にしており、世界トップの国へと変貌しています。ここでは、日本代表など各カテゴリーのトップ選手の活躍を中心に、2018年を振り返っていきます。
<第1回>
幸先良いスタートを切ったJAPAN
2018年1月より、国際大会のレギュレーション(規則)が大きく変更された。2007年から始まったスーパーシリーズ(SS)は、今季より「BWFワールドツアー」に改称され、各大会のレベルも細分化されている。これまでSSはプレミアを含めて12大会だったが、今回から15大会に増加(Super500〜1000)。大会の賞金総額も、各大会ともに大きく引き上げられている。 1月はマレーシアマスターズ、インドネシアマスターズ、インドOPでSuper500の3連戦が組まれており、日本代表は国内のリーグ戦・S/Jリーグの日程との関係で、マレーシアMとインドネシアMの2大会に参戦した(1戦のみの選手もあり)。ここで好結果を残したのが、男子シングルスの西本拳太(写真)、坂井一将と、女子ダブルスの髙橋礼華/松友美佐紀。西本はマレーシアマスターズで、坂井はインドネシアマスターズで決勝に進出。ともに準優勝に終わったものの、これまで苦戦が続いていた男子シングルスが、未来につながる好結果を残してみせた。また、髙橋/松友はインドネシアマスターズを制覇。リオ五輪優勝後の2017年シーズンは、モチベーションの維持に苦労した部分もあったが、新シーズンに合わせてきっちり結果を残している。
2月のアジア団体選手権(マレーシア)では、日本女子が決勝で中国を破り優勝を飾った。これにより、日本女子は5月に開催されるトマス杯・ユーバー杯(タイ)の出場権を獲得。男子は準々決勝でインドネシアに敗れ、ベスト8止まりとなった(のちに世界ランキングの合計ポイントによりトマス杯の出場権を獲得)。
国内最高峰リーグの熱戦
2017年11月に開幕した『S/Jリーグ2017』は、2月に最終戦(東京・墨田区総合体育館)を迎えた。男子はトナミ運輸がリーグ2連覇を達成。女子は混戦を抜け出した日本ユニシスが、2年ぶり5度目の戴冠を果たした。
◆S/Jリーグ2017年の男子順位
◆S/Jリーグ2017年の女子順位
文/バドミントン・マガジン編集部