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【全国小学生】神奈川が福岡との激闘を制して2連覇達成!<男子団体>

12月26日に開催された第27回全国小学生選手権(東京都・エスフォルタアリーナ八王子)2日目は、都道府県対抗の男女団体戦(1複2単)が行なわれた。25日は団体戦の1回戦~3回戦が行なわれ、この日は準々決勝から決勝までを実施。ここでは、男子団体のダイジェストをお伝えしよう。

2年連続で日本一に輝いた神奈川
2年連続で日本一に輝いた神奈川

準決勝にコマを進めたのは、神奈川、広島、福岡、栃木の4チーム。前回王者の神奈川は準々決勝で福井に2-1と苦しめられたが、準決勝では広島に対して2-0のストレート勝ちを収めて決勝へ。反対の山では、初戦から危なげない戦いぶりで白星を重ねてきた福岡が栃木を2-0で下し、頂上決戦の切符をつかんだ。

2連覇をねらう神奈川と、前回3位の福岡という強豪対決となった決勝。試合は3面同時にスタートした。

お互いの気迫がぶつかり合うなか、先手を取ったのは神奈川だ。第2シングルスの三浦大地が、福岡の小林紀博を13本、15本に抑えて優勝に王手をかける。しかし、14年ぶりの優勝をめざす福岡も、そう簡単には譲らない。第1シングルスでは、エースの齊藤礼が髙橋和希に1ゲームダウンから逆転勝ち。意地を見せた福岡が勝負を1-1とした。これで追いつかれた神奈川だが、チームはさらに奮起する。エースの松川健大と江口幸輝が組むダブルスは、力強い応援を背に攻撃を繰り出し、ファイナルゲーム20-14でマッチポイント。ここから藤吉珠李/光富琉華に19点まで迫られたものの、「最後は冷静にプレーできた」(松川)という神奈川ペアがウイニングポイントをつかみ取った。

敗れた福岡には悔しさがにじんだが、最後まで勝負をあきらめないプレーは見る者の胸を打った。決勝後には、両チームへ向けてスタンド席から大きな拍手が送られた。

神奈川の優勝を決めた松川(左)/江口
福井との準々決勝で大きなポイントをあげた神奈川の髙橋
昨年個人シングルスを制した福岡の齊藤は、競っても負けない強さを見せてチームをけん引した

【優勝コメント】

★大久保慎一監督

「今年優勝するために、2年がかりでチームをつくってきました。そのなかで、去年も優勝することができ、今年はプレッシャーがあるなかで連覇できたのはうれしいです。福井との準々決勝は、ギリギリの逆転勝ち。去年と違ってダブルスがつくりきれなかったぶん苦しみましたが、2シンの髙橋がよく頑張ってくれたと思います。準決勝と決勝は、エースの松川と江口のダブルスで勝負にいって、取ってくれたのが大きい。この松川と同じジュニアナショナルの三浦を含めて、メンバーそれぞれが切磋琢磨して個々の力を高められたことも勝因の一つです」

★松川健大キャプテン

「『圧倒的に勝つ』ことと、『感動を与える』ことがチームの目標でした。保護者の人とかに、感動を与えることができたかなと思います。決勝は少し焦る場面もあったけど、最後は冷静に、よく考えてできたのがよかったです。チームとしては、応援がよかったと思うし、その応援が力になりました」

準優勝☆福岡
3位☆広島
3位☆栃木

【結果】(26日)

▼準々決勝

神奈川 2-1 福 井

広 島 2-0 静 岡

福 岡 2-0 愛 知

栃 木 2-0 滋 賀

▼準決勝

神奈川 2-0 広 島

福 岡 2-0 栃 木

▼決勝

神奈川 2-1 福岡

松川健大/江口幸輝②〔21−11、18−21、21−19〕1●藤吉珠李/光富琉華

髙橋和希●1〔21−15、18−21、12−21〕②齊藤

三浦大地②〔21−13、21−15〕0●小林紀博

 

★全国小学生選手権の熱戦の模様は、1月22日(火)発売予定の『バドミントン・マガジン』2月号でも紹介します。

取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳

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