12月23日に国内最高峰リーグ『JTB S/Jリーグ2018』の函館大会、刈谷大会が行なわれた。ここでは2大会の女子ダイジェストを紹介しよう。
【函館大会】
昨季2位の北都銀行と、同3位の再春館製薬所が激突したJブロック。第1ダブルスは、北都銀行が世界女王の松本麻佑(左)/永原和可那を起用し、再春館は藤井瑞希/小野菜保をぶつける。ファイナルゲームにもつれた勝負を制したのは松本/永原。まずは北都銀行が先制ポイントをつかむ。
シングルスは再春館が山口茜(下写真)、北都銀行が川上紗恵奈のエース対決に。ここでもファイナル勝負の接戦となり、最後は19オールから2連取した山口が制して再春館が1−1のイーブンに引き戻した。
勝負の行方は第2ダブルスに託され、この大事な一戦を制したのが再春館だった。北都銀行のA代表・米元小春/田中志穂に対し、再春館の志田千陽/松山奈未(下写真・右)が第1ゲームを21-16で先制。第2ゲームは北都ペアが奪い、ファイナルゲームに突入すると、先に抜け出したのが再春館ペア。20-12と志田/松山がマッチポイントをつかみ、あと1点とした。しかし、ここから米元/田中が猛追。8連続得点で20オールに持ち込み、志田/松山にプレッシャーをかける。大逆転まであと少しとしたが、最後に意地の2点を奪って逃げ切った志田/松山。再春館が2−1で大一番を乗り越え、2勝目を手にしている。
▼Jブロック(函館アリーナ)
再春館製薬所(2勝)2−1北都銀行(2勝1敗)
藤井瑞希/小野菜保●1〔18−21、21−16、14−21〕②松本麻佑/永原和可那
山口茜②〔21−17、14−21、21−19〕1●川上紗恵奈
志田千陽/松山奈未②〔21−16、9−21、22−20〕1●米元小春/田中志穂
【刈谷大会】
開幕節の高岡大会でともに黒星スタートとなったNTT東日本と岐阜トリッキーパンダース。第1ダブルスを制したのは、世界ランク1位の福島由紀/廣田彩花。今季初出場となったS/Jリーグで、2−0のストレート勝利を飾った。しかし、シングルスはNTT東日本の大家夏稀が、内定選手の小西春七(九州国際大付高)を2−0で退けると、第2ダブルスは尾﨑沙織/川島里羅が、岐阜トリパンの荒木茜羽/今井莉子とのファイナル勝負を制しNTT東日本が2−1で勝利。NTT東日本が今季初白星を手にした。
▼Sブロック
NTT東日本(1勝1敗)2−1岐阜トリッキーパンダース(3敗)
新玉美郷/森沙耶●0〔14−21、6−21〕②福島由紀/廣田彩花
大家夏稀②〔21−5、21−7〕0●小西春七
尾﨑沙織/川島里羅②〔21−17、18−21、21−8〕1●荒木茜羽/今井莉子
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/今井雅博