9月30日に開催されたBWFワールドツアー・韓国OP(ソウル・Super500)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
5日目の結果はこちら
男子ダブルス、女子ダブルスが日本対決となった決勝戦。男子ダブルスでは、遠藤大由/渡辺勇大(写真左)が保木卓朗/小林優吾をファイナルゲームの末に下して、念願の初優勝をつかんだ。
第1ゲームを奪ったのは保木/小林だった。6連続得点などで序盤から点差を広げると、中盤以降もポイントを重ねて21-9で先制した。しかし、第2ゲームは互いにポイントを奪い合う接戦となり、先に抜け出したのが遠藤/渡辺。16-14から4連続得点で21-15で1−1のイーブンに戻した。どちらが勝ってもSuper500以上の大会では初優勝となる最終ゲームは、遠藤/渡辺が先行する展開。9−7の場面から16-10にすると、さらにここからポイントを手にして21-10で勝利。遠藤/渡辺のペアでは初のタイトルを獲得。遠藤は前パートナーの早川賢一(現日本ユニシス&B代表コーチ)も通じて、初めての優勝を飾った。
女子ダブルスでは髙橋礼華/松友美佐紀(写真右)が、前週の中国OP(Super1000)に続いて、韓国OPも制して2週連続Vを達成した。
試合序盤から先行した髙橋/松友は、大事な第1ゲームを21-11で奪い優勝に王手をかけると、接戦となった第2ゲームも底力を発揮。13-9から16オールまで追いつかれたが、ここから福島/廣田を押し返した髙橋/松友が21-17でストレート勝利。中国OPに続く日本人決勝で、国内のライバルをしっかり退けて頂点に立った。
女子シングルスは奥原希望(写真)とアメリカのベイウェン・ツァンと対戦。7月のタイOP準決勝で対戦している二人は、奥原が勝利を収めてそのまま優勝を飾った。奥原はそのタイOP以来となるSuper500以上の大会での優勝をめざすと、ファイナルゲームに入った戦いも連続ポイントなどで引き離して久々のV。ジャパンOP準優勝、中国OP4強と好結果を残していた奥原が、東アジアシリーズ3連戦の最後で優勝をつかみ取った。
男子シングルスは、周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)とベテランのトミー・スギアルト(インドネシア)が激突。第1ゲームを21-13で制した周天成は、続く第2ゲームもねばる相手をしっかり退けて21-16で制しV達成。今季はシンガポールOP(Super500/7月)に続くワールドツアー制覇を遂げている。混合ダブルスは中国の若手・何濟庭/杜玥(中国)が、デンマークのクリスチャンセン/ペデルセンを2−0で下して勝利。ワールドツアーでは初の戴冠となった。
決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
周天成(台湾)②〔21−13、21−16〕0●トミー・スギアルト(インドネシア)39分
【女子シングルス】
奥原希望②〔21−10、17−21、21−16〕1●ベイウェン・ツァン(アメリカ)52分
【男子ダブルス】
遠藤大由/渡辺勇大②〔9−21、21−15、21−10〕1●保木卓朗/小林優吾55分
【女子ダブルス】
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−11、21−18〕0●福島由紀/廣田彩花40分
【混合ダブルス】
何濟庭/杜玥(中国)②〔21−18、21−16〕0●クリスチャンセン/ペデルセン(デンマーク)43分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO