12月15日に開催されたバドミントンの年間王者を決めるBWFワールドツアーファイナルズ(中国・広州)4日目は、各種目の決勝トーナメント・準決勝が行なわれた。5種目に計10名が参戦している日本勢は、全員が準決勝に進出。ここでは、決勝をかけて争った世界に誇る日本代表選手たちの活躍を紹介しよう。
男子ダブルス・グループBを首位で抜けた遠藤大由(右)/渡辺勇大は、デンマークのアストルップ/ラスムセンと対戦した。グループAはギデオン/スカムルヨ(インドネシア)と李俊慧(リ・ジュンフイ)/劉雨辰(リュウ・ユチェン/中国)の2ペアの勝ち抜けが予想されたが、インドネシアペアが棄権したことで、デンマークペアが準決勝に進出。左右ペア同士の対決となった。
その遠藤/渡辺は第1ゲーム、序盤の5-7から5連続失点で7-12と突き放されたが、ここから5連続得点で接戦に持ち込んだ。わずかなビハインドの状況でねばり強く追いかけると、18オールで追いついて大激戦となった。さらにここから渡辺がショート、ロングのレシーブを打ち分けて前後に揺さぶり好機をつくると、遠藤がパワフルなスマッシュの連打で押し切り、21-19の逆転で第1ゲームをモノにした。
第2ゲームは、遠藤/渡辺が落胆を隠せないデンマークペアに対して主導権を握った。10-6の場面では、前に倒れ込みながらレシーブをした渡辺がねらわれて強打を浴びたが、なんとか跳ね返して反撃に転じ、11点目を奪った。さらに13点目は、相手の強烈なショットを遠藤がカウンターレシーブで決めるなど、完全に試合の流れを引き寄せて21-13、2−0のストレート勝利を飾った。持ち前のレシーブを生かしたねばり強い試合内容で、WTファイナルズ初の決勝進出を決めた。早川賢一とのペアで準優勝を遠藤は、4年前の雪辱に挑む。
【男子ダブルス】
▼準決勝
遠藤大由/渡辺勇大②〔21−19、21−13〕0●アストルップ/ラスムセン(デンマーク)51分
▼決勝
遠藤大由/渡辺勇大 − 李俊慧/劉雨辰(中国)
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取材・文/平野貴也
写真/BADMINTONPHOTO