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【WTファイナルズ展望】桃田賢斗が3年ぶりの優勝に挑戦!<男子シングルス>

12月12日に開幕するBWFワールドツアーファイナルズ(中国・広州)。大会は各種目8名・ペアが2つのグループに分かれて予選リーグを実施。各リーグの上位2名・ペアが決勝トーナメントに進出し、栄えある優勝を争う。日本からは5種目すべてに出場しており、どの選手・ペアにも優勝の可能性は十分ある。ここでは、1年間の総決算であるWTファイナルズを、日本選手を中心に展望しよう。

各種目の組み合わせはこちら

【男子シングルス】

▼グループB

男子シングルスの予選リーグ・グループBに入った世界選手権王者の桃田賢斗(写真)は、トミー・スギアルト(インドネシア)、カンタフォン・ワンチョレン(タイ)、サミール・バラマ(インド)と同じ組に入った。ワールドツアーランキング(WTR)1位の周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)や、世界選手権銀メダルの石宇奇(シー・ユーチー/中国)、孫完虎(ソン・ワンホ/韓国)、そしてインドネシアのアンソニー・シニスカ・ギンティンがいるA組に比べると、桃田にとっては比較的楽なメンバーとの勝負となる。桃田と3選手の対戦成績は、

WTR7位 バラマ:1勝1敗

WTR6位 カンタフォン:対戦なし

WTR3位 スギアルト:4勝3敗

グループBで最も実績が高いのはベテランのスギアルトだが、今年のSuper500以上の大会ではタイOP、韓国OPでの準優勝が最高。1月のタイマスターズ(Super300)優勝はあるものの、爆発力には欠ける。桃田との対戦成績は互角の印象だが、多くは2015年前の結果。今年の対戦は7月のインドネシアOP(Super1000)のみで、そこでは桃田が2−0で快勝している。スギアルトも全盛期ほどのアタック力やスピードはなく、いまの実力なら桃田優勢だ。

第1戦を戦うバラマは、ワールドツアー3大会優勝を果たしているが、そのうち2つは母国インドでの開催。Super300(シド・モディ国際)とSuper100(ハイデラバードOP)と大会レベルも下で、強敵不在の中でつかんだ優勝だった。ただし、11月のシド・モディ国際は、負ければワールドツアーファイナルズの出場権を逃すというプレッシャーの中で、見事優勝をつかんだ(これによりWTR9位となった西本拳太が出場できず)。“底力”という点では、バラマが怖い存在か。

タイの成長株でもあるカンタフォンは、今季前半にポイントを稼いで出場権を獲得。夏以降にSuper500以上の大会に出場するようになったが、思ったほどの結果は残せなかった。桃田とは初対戦となるが、ここは世界王者の貫禄でしっかり白星をつかみたい。

■WTファイナルズ過去の日本人優勝者

2014年:髙橋礼華/松友美佐紀

2015年:桃田賢斗、奥原希望

2017年:山口茜、米元小春/田中志穂

3年前にスーパーシリーズファイナルで優勝を果たした桃田賢斗

※昨年までの大会名はスーパーシリーズファイナル

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

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