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【S/Jリーグ2018】ヨネックス、日本ユニシスが3−0の白星スタート!<女子・Sブロック>

12月8日、バドミントン国内最高峰の団体リ−グ戦「JTB バドミントンS/Jリ−グ」が、富山県・高岡市民体育館で開幕した。

今季からS/Jリ−グは男女ともに2チ−ムが増えて各10チ−ムとなり、2つのブロックに分かれてリ−グ戦を争う。Sブロック、Jブロックの上位チ−ム2チ−ムが順位決定戦である「TOP4」に進出し、S/Jリ−グ王者を決定する。また、3位以下のチ−ムによる順位決定戦も実施され、最下位チ−ムは11月に行なわれたS/Jリ−グⅡの優勝チ−ム(男子:東海興業、女子:広島ガス)と入替戦に臨むことになる。開幕節となった高岡大会は土日の2日間にわたって開催。初日は男女ともに4試合が行なわれた。ここでは、女子Sブロックの熱戦をレポ−トする。

女子のSブロックは、ヨネックスとACT SAIKYOの試合が先に始まった。試合の流れを大きく左右する注目の第1ダブルス、ヨネックスは世界ランキング10位とエ−スへと成長した櫻本絢子(写真左)/髙畑祐紀子が出場。ACTの今野あゆみ/重田美空が第1ゲ−ムを22−20で競り勝つなど臆(おく)することなく戦ったが、自力に勝る櫻本/髙畑は第2ゲ−ムを奪って1−1のイ−ブンに戻すと、ファイナルゲ−ムは6本で完勝してヨネックスが先勝。ヨネックスはシングルスのエ−ス・佐藤冴香も、齋藤栞にストレ−ト勝ちして白星を確定させた。結局、ヨネックスは第2ダブルスでも勝って3−0。4試合しかないリ−グ戦で、しっかりと白星を得た。

 Sブロックもう一試合は、日本ユニシスと岐阜トリッキ−パンダスが激突。ユニシスは髙橋礼華/松友美佐紀、奥原希望を温存し、岐阜トリパンも福島由紀/廣田彩花も出場せず。その中で総合力の高さを見せたのがユニシスだ。第1ダブルスでは、東野有紗/中西貴映が程文欣(チェン・ウェイシン)/今井莉子を相手に主導権を握って15本、8本のストレ−ト勝ち。そして、続くシングルスの髙橋沙也加(写真)は、山本紗椰(岐阜トリパン)に第1ゲ−ムこそ17本とねばられたが、本来のペ−スを取り戻した第2ゲ−ムは7本に押さえ込んだ。

第2ダブルスはユニシスの篠谷菜留/星千智がストレ−ト勝ち。岐阜トリパンはコーチ兼選手の末綱聡子が、荒木茜羽とのペアで久々にS/Jリ−グの舞台に立つも、復帰戦での白星はつかめなかった。一方、勝利したユニシスは若手が中心となって3−0で勝利し、層の厚さをしっかり示している。

2008年北京五輪4位、2011年世界選手権銅メダルなどの実績を持つ末綱聡子(右)が、久々にS/Jリーグのコートに立った(左はペアを組んだ荒木茜羽)

日本ユニシス・小宮山元監督

「1ダブに中西貴映を起用したのは、フクヒロと当てて仮に負けても成長してほしかったから。相手が出ないことは想定していませんでした。タカマツは(ワールドツアー)ファイナルもありますし、明日のNTTも強敵なので、温存というか‥‥ただ大会に来ると十分な練習ができないので、選手のメンタルの持って行き方を考えると、明日使うかどうかは全く白紙です。今日のダブルスに関しては、東野有紗、星千智、中西、岩永鈴をどう組み合わせるか。2ダブには最初岩永を考えたんですが、やはり1年目ですね。ここ2、3日の精神状態を見て、今日のオーダーに決めました。白星スタートですが、考えられないミスなどもあり、ちょっと点が接近し過ぎでしたね。4分の1の1試合は比重が大きいので、明日を含めた出足の3戦が大切です」

▼Sブロック試合結果

ヨネックス(1勝)3−0 ACT SAIKYO(1敗)

櫻本絢子/髙畑祐紀子②〔20−22、21−17、21−6〕1●今野あゆみ/重田美空

佐藤冴香②〔21−14、21−16〕0●齋藤栞

宮浦玲奈/曽根夏姫②〔10−21、21−18、22−20〕1●柏原みき/加藤美幸

 

日本ユニシス(1勝)3−0 岐阜トリッキ−パンダ−ス(1敗)

東野有紗/中西貴映②〔21−15、21−8〕0●程文欣/今井莉子

髙橋沙也加②〔21−17、21−7〕0●山本紗椰

篠谷菜留/星千智②〔21−17、21−13〕0●末綱聡子/荒木茜羽

取材・文/吉井信行、楊順行(監督コメント)

写真/江見洋子、菅原淳

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