12月8日、バドミントン国内最高峰の団体リーグ戦「JTBバドミントンS/Jリーグ」が、富山県・高岡市民体育館で開幕した。
今季からS/Jリーグは男女ともに2チームが増えて各10チームとなり、2つのブロックに分かれてリーグ戦を争う。Sブロック、Jブロックの上位チーム2チームが順位決定戦である「TOP4」に進出し、S/Jリーグ王者を決定する。また、3位以下のチームによる順位決定戦も実施され、最下位チームは11月に行なわれたS/JリーグⅡの優勝チーム(男子:東海興業、女子:広島ガス)と入替戦に臨むことになる。開幕節となった高岡大会は土日の2日間にわたって開催。初日は男女ともに4試合が行なわれた。ここでは、男子Sブロックの熱戦をレポートする。
Sブロック最初のオープニングゲームは、トナミ運輸VSトリッキーパンダース。トナミにとっては地元で迎えた開幕戦で、3連覇に勢いをつけたかったこの試合。その役割を担ったのが、第1ダブルスで出場したエースの園田啓悟/嘉村健士(写真左)だ。大声援を受けたソノカムは、米田健司/藤井一貴に対して、第1ゲームを11本、第2ゲームはわずか6本という完璧な試合を披露。続くシングルスに出場したトナミ・下農走は、開幕戦とリーグの単初出場という緊張から福田春樹に第1ゲームを奪われてしまうが、第2ゲーム以降に立て直して逆転勝ち。第2ダブルスの保木卓朗/小林優吾も勝利したトナミが、3連覇に向けて上々の滑り出しを見せた。
トナミ運輸・荒木監督
「3年ぶりに地元・高岡での開幕ということで、選手全員が緊張していたと思います。そのなかでも、ソノカムがしっかり流れを引き寄せてくれた。下農は初めて(リーグに)シングルスで出たので、緊張感があったと思います。ホキコバは2つ勝った後の試合だったので、気楽に入ってくれたんじゃないかな。しっかり3−0で勝てて好スタートを切れたと思います。明日もしっかりと勝って、“高岡大会で好スタート”というリーグになるように戦っていきたいです」
▼Sブロック試合結果
トナミ運輸(1勝) 3−0 トリッキーパンダース(1敗)
園田啓悟/嘉村健士②〔21−11、21−6〕0●米田健司/藤井一貴
下農走②〔17−21、21−11、21−14〕1●福田春樹
保木卓朗/小林優吾②〔21−16、21−14〕0●リャオ・ミンチュン/井谷和弥
日立情報通信エンジニアリング(1勝) 3−0 JR北海道(1敗)
竹内義憲/松居圭一郎 ②〔21−16、21−16〕0●東野圭悟/渡部大
丸尾亮太郎②〔21−18、22−20〕0●塚本光希
塚本好喜/高野将斗②〔21−10、21−15〕0 ●中峰信太朗/武石優斗
取材・文/吉井信行
写真/江見洋子、菅原淳