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【全日本総合2018】ファイナル勝負を制した山口茜が3度目のV!<女子シングルス>

12月2日に開催された“日本一”を決める頂上決戦「第72回全日本総合選手権」(東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)。大会最終日は各種目決勝戦が行なわれた。ここでは女子シングルスをダイジェストでお伝えしよう。

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日本の女王を決める頂上決戦に立ったのは、今大会女子ダブルスと合わせて9試合目となった山口茜(写真/再春館製薬所)と、3年ぶりの王座奪還に燃える奥原希望(日本ユニシス)。世界ランク2位と5位の激突は、ファイナルゲームにもつれる接戦となった。

試合開始から声を出して気合十分の奥原に対し、いつもと変わらず冷静にプレーする山口。互いに追い込まれたところからでも力強いショットを繰り出し、相手の決め球にもあきらめずラケットを出して返球するなど、世界トップレベルのプレーで場内を何度も沸かせる。

第1ゲームは11-7と山口リードで折り返したが、そこから奥原が5連続得点で逆転。その後は互いにポイントを重ねると、山口が18-16からスマッシュで連続得点を奪い、21-16で先制する。

第2ゲームも競り合う展開となったが、16オールから抜け出したのは奥原。連続スマッシュ、クロスネットで19-16。2-0で決着をつけたい山口は、17点目をフォア奥からのクロスショットで奪うも、続くショートサービスをミスし、奥原のゲームポイント。最後は山口がつなぎ球をネットにかけ、第2ゲームは21-17で奥原が奪い返した。

いよいよ2018年の女王が決まるファイナルゲームは、山口が一気に7連続得点で7-2。このうち6点は奥原(写真)のミスによるものだが、ギリギリの攻防を積極的に仕掛けた結果だった。一方、リードを保った山口は、ここでも落ち着いてラリーを構築。「点数が競ってしまうと1点がほしくなって攻めることが多くなるけど、最後まで我慢のプレーをやり通せた」(山口)と、四方に振られてもきっちりシャトルを返し、チャンスでは強烈なスマッシュを叩き込む。20-11で優勝まであと1点とした場面では、奥原のクロスロブを山口がラウンド側からストレートスマッシュ。ライン際に落ちたシャトルはアウトの判定だったが、山口が「ギリギリにかすっていればインになる。微妙だったけど、自分は入っていると思った」と、チャレンジ(ビデオ判定)を要求。その結果、判定は「イン」。21-11とした山口が、69分の熱戦を制して2連覇を達成した。

前回、前々回と2年連続で棄権していた奥原だが、強い気持ちで臨んだ今大会は絶好調。1回戦からすべてストレート勝ちで決勝まで進むなど、世界トップの実力をしっかり証明した。また、山口はシングルス1回戦で1ゲームを奪われたものの、その後は危なげなく勝利。海外で切磋琢磨する二人が日本最高峰の舞台で力をぶつけ、世界レベルのプレーで日本のファンを大いに魅了した。

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▼決勝戦

山口茜(再春館製薬所)②〔21−16、17−21、21−11〕0●奥原希望(日本ユニシス)

※山口は2年連続3度目の優勝

取材・文/平田美穂、バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

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