11月27日から開催されている第72回全日本総合選手権(東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)。大会5日目の12月1日は、各種目準決勝が行なわれた。ここでは男女ダブルスをダイジェストでお伝えしよう。
トーナメント表・結果は こちら
【混合ダブルス】
混合ダブルスは、第1シードの渡辺勇大/東野有紗(写真右/日本ユニシス)と、第2シードの保木卓朗/永原和可那(トナミ運輸/北都銀行)が決勝進出を決めた。
渡辺/東野は世界ランク3位の実力を発揮。昨年の決勝で対戦した小林優吾/志田千陽(トナミ運輸/再春館製薬所)を寄せつけず、11本、10本。シードとして登場した2回戦から相手を15点以下に抑え、余裕すら漂わせながら決勝へと勝ち進んだ。
男女ダブルスA代表同士が組む保木/永原(右)は、ミックス専任のB代表ペア・権藤公平/栗原文音(トナミ運輸/日本ユニシス)と対戦。準々決勝では、同じくミックス専任ペアの三橋健也/篠谷菜留(日本大/日本ユニシス)とのファイナル勝負を勝ちきり、準決勝は2−0のストレート勝ち。ともに男女ダブルス準決勝でファイナルゲームを戦い、この日2試合目だったが、そんなことを感じさせないプレーを披露した。力のある者同士、女子=前衛、男子=後衛というミックスの常識にとらわれず、長身の永原がスマッシュでエースを奪い、前衛を得意とする保木がネット前で叩き込む。そんなプレーも魅力的だ。
今年7月の秋田マスターズ(Super100)優勝など結果を残しはじめている権藤/栗原は、試合中もよく話し合う姿が見えた。栗原が球を作りながら、素早く前衛に入ってトップ&バックを作り、浅くなったところを権藤が豪快に叩き込む。確実に点を取れる形ができているだけに、さらなる成長が楽しみだ。
決勝戦は渡辺/東野と保木/永原の対決。渡辺/東野は昨年に続く連覇がかかる。さらに渡辺は昨年、男子ダブルスとの二冠を達成しており、「2年連続二冠」という偉業にも挑むことになる。保木/永原は、5月の日本ランキングサーキットに続く国内大会優勝をめざすが、そのとき口にした「A代表のプライド」を、全日本総合決勝という大舞台で見せてくれることに期待したい。
初日(予選)
ダイジェストはこちら
コメントはこちら
2日目(1回戦)
シングルスはこちら
ダブルスはこちら
3日目(2回戦)
シングルスはこちら
ダブルスはこちら
4日目(準々決勝)
シングルスはこちら
ダブルスはこちら
取材・構成/平田美穂
写真/菅原淳