日本の頂点を決める「第72回全日本総合選手権」。大会5日目の1日は、各種目で準決勝を実施。ここでは、混合ダブルスの試合後の選手コメントを紹介しよう。
小林優吾(左)/志田千陽(トナミ運輸/再春館製薬所)
結果:渡辺勇大/東野有紗(日本ユニシス)に11-21、10-21で敗戦
小林「何もできずに終わってしまったことが、すごく悔しいです。試合前は、相手よりミスをしたら絶対に勝てないと思い、ショートドライブなどを相手のスペースに入れていくことだけを考えていました。でも、東野に前に詰められて、勇大に決められる展開で全部やられてしまった。(決勝で対戦した)去年と比べものにならないくらい強くて、さすが世界トップランカーだなと思いました。あとは、自分の無力さに腹が立って、途中で集中力が欠けてしまった部分も。勇大とは、ショットの精度に差がある。悔しい気持ちでいっぱいです」
志田「去年は決勝で当たってファイナル(ゲーム)に行ったんですけど、相手はこの1年間、すごく結果を出していて、中国ペアにも勝っているので、去年とは全然違うと思って試合に入りました。実際にやってみたら、やったことのない球出しだったり、相手のスピードについていけず、ガチャガチャしてしまって。ハーフに流されたり、自分に触らせないような球出しをされて対応できず、自分たちの持ち味を出せなかったです。またいろんな課題が見えたので、今後に生かしていきたいです」
権藤公平(左)/栗原文音(トナミ運輸/日本ユニシス)
結果:保木卓朗/永原和可那(トナミ運輸/北都銀行)に17-21、16-21で敗戦
権藤「相手はワールドツアーに出ているペア。いままで決まっていた球が返ってきてあせったりもして、早く決めたい意識が強すぎて、いつもだったら緩急を使ってやっているところで無理に打ちにいって、ミスになってしまった感じです。(ベスト4という結果について)自分たちの実力を出せばベスト4に入れると思っていたんですけど、もう1歩、壁を破れないというか、ここで勝たないとワールドツアーに出たときも勝てないと思うので、次にこういう場面があったらしっかりと勝てるようにやっていきたいです」
栗原「今日の出来としては0点かなと思います。結果よりも、自分たちのプレーを出そうと思ったんですけど、会場の雰囲気だったりで緊張した部分があって、思うように力を出せませんでした。相手が何をしてきたというより、自分たちのミスで流れがつかめませんでした。(ベスト4という結果について)決勝でもっとレベルの高い相手と対戦して、いまの自分たちの実力を試したかったんですけど、これがいまの自分たちの結果。もっともっと場馴れして、来年またしっかりスタートできればいいなと思っています」
取材・構成/吉井信行、バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳