日本の頂点を決める「第72回全日本総合選手権」。大会5日目の12月1日は、各種目で準決勝を実施。ここでは、女子ダブルスの試合後の選手コメントを紹介しよう。
トーナメント表・結果は こちら
松本麻佑(左)/永原和可那
(北都銀行)
結果:福島由紀/廣田彩花(岐阜トリッキーパンダース)に18-21、21-17、13-21で敗戦
松本「2ゲーム目はよかったのですが、3ゲーム目は勝ち急ぎ過ぎて点差が開いてしまって。後半にあれだけ点数が取れたので、前半がもったいなかったですし、その詰めの甘さが敗因だと思います。勝ちを意識し過ぎました。最初は相手を回していくイメージで入りましたが、段々と相手のペースになって切り替えができなかった。3ゲーム目に足が止まってしまったのは、1ゲーム目のラリーで自分たちに点数が入ってこなかったことが大きかったと思います。(世界チャンピオンとして挑んだ総合でベスト4だったことについて)全日本総合はすごく大きな大会の一つなので、世界選手権とはまた違った気持ちがあったんですけど、また次に向けて頑張っていけたらと思います」
永原「1ゲーム目は相手の得意なラリーに付き合い過ぎて、自分たちの体力が失われていく展開が多くなりました。3ゲーム目になって足が止まってきたときに、もう少し早く攻撃パターンに持っていったり、ラリーに付き合わないようにやれたらよかったです。1試合を通しての“我慢力”は、相手のほうがすごくあると思う。自分たちは簡単なミスが多いですし、そういうところの安定感は足りない部分。来年のオリンピックレースは日本人対決が多くなると思いますし、争いは熾烈ですが、今日の敗退を反省してやっていきたいです」
櫻本絢子/髙畑祐紀子(右)
(ヨネックス)
結果:髙橋礼華/松友美佐紀(日本ユニシス)に21-17、21-11で敗戦
櫻本「最初は自分たちの攻撃パターンを作って決めることが多かったんですけど、2ゲーム目から相手がやり方を変えてきて。先手を取られてしまいました。最後はついていくのに必死になってしまって。切り替えの早さや、私たちの攻撃パターンをさせない球出しなど、オリンピックの金メダリストは違うなと思いました。(ベスト4という結果について)最高が去年のベスト8なので、その壁を一つ破れたことは成長を感じます。でも、今日は全然歯が立たなかったので、悔しさのほうが大きい。自分は後衛なので、髙橋さんのようなカバー力だったり、後ろからの球出しのパターンの多さなどを身につけていきたいと感じました。
東京オリンピックは特別で、今年1年を通して、そこに挑戦したい気持ちが強くなりました。来年は一つでも多く試合ができるように、一戦一戦、自分たちの力を出せるように準備していきたいです」
髙畑「相手は攻め方がすごくいっぱいあって。後半は、いいようにまわされて、空いているところに打ち込まれてしまいました。自分たちのペースでやらせてもらえないのは当たり前なんですけど、そこから自分たちのペースに立て直せるようにするのが、これからの課題だと思います。ベスト4になって、去年の結果を上回れたのはうれしいですけど、まだまだ上の4ペアのレベルは高く、自分たちは力不足。私は前衛でもう少し上から入って早いタッチができるようにしないと。今回、全部先手を取られていたし、前に入っても、ただ前に入っている感じがあったので。自分がもっと前衛で支配できたら、だいぶ変わるんじゃないかと思います。
来年、トップの人たちとたくさん試合ができると思うと、すごく楽しみです。競るだけではダメなので、勝っていく力をつけられるように、明日からまた練習を頑張っていきたいです」
初日(予選)
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2日目(1回戦)
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3日目(2回戦)
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4日目(準々決勝)
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取材・構成/楊順行、バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳