日本の頂点を決める「第72回全日本総合選手権」。大会3日目の29日は、各種目で2回戦を実施。ここでは注目選手の試合後のコメントを紹介しよう。
【女子シングルス】
山口茜(再春館製薬所)
結果:髙橋明日香(ヨネックス)に21-13、21-16で勝利
「昨日の反省点を生かして、1ゲーム目はしっかり集中してミスを少なくプレーできたかなと思います。1ゲーム取れたことで、2ゲーム目は余裕を持ちすぎてしまって、前半先行されてしまったんですけど、中盤でしっかりスピードを上げて逆転できて、2ゲームで終われたのがよかったと思います。髙橋選手は手足が長く、いいところに打ってもレシーブが届くなというイメージがあったのと、上からのショットも角度があって取りづらいというのはありましたが、自分としても最後までしっかりシャトルを追いかけていけたかなと思います。明日もしっかりスタートから集中して、自分の100パーセントのプレーが出せるようにしたいなと思います」
【混合ダブルス】
渡辺勇大(右)/東野有紗(日本ユニシス)
結果:井上拓斗/岩永鈴(日本ユニシス)に21-7、21-15で勝利
渡辺「ミックスに関しては初戦だったので、出だしで少し引いてしまいましたけど、1ゲーム目リードできたので、その中でも心の余裕はあったかなと思います。国内戦ですし、心のどこかで勝たなければいけないという気持ちもありますけど、向かっていく気持ちで、まだまだフレッシュにやれたらいいかなと思います。国内戦というのは独特なので、“勝って当然”というのを僕らは思ってはいけないですが、プレッシャーというのはどうしてもかかってくるもの。それをうまく克服できるか、僕らがどれくらい自分たちのゲームができるかが鍵になるかなと思います」
東野「初戦だったので少し緊張してしまう部分はあったのですが、出だしでしっかりリードできたというのが勝因だったかなと思います。プレッシャーを感じるのではなく、挑戦者の気持ちで2連覇を目指して頑張っていきたいと思います。国内の大会は久々なので、一戦一戦自分たちのプレーを出して、最終的には優勝できたらいいかなと思います。自分たちはまだまだなので、試合の中でやっていかないといけないこともあると思うので、2人で試合の中でしっかり話し合って一戦一戦、考えながらやっていけたらと思います」
【男子ダブルス】
遠藤大由(右)/渡辺勇大(日本ユニシス)
結果:玉手勝輝/山下恭平(日本体育大)に21-13、21-16勝利
遠藤「今日の試合は、自分自身のプレー内容は非常に悪かったんですが、いい経験になったかなと思います。前衛でラケットが上がらず入るだけになってしまっていたので、明日はもっと触れるようにしたいなと。この大会では昨年優勝したとはいえ、いろんな強いペアがいますし、本命はソノカム(園田/嘉村)だと思っています。僕らがチャンピオンという思いは特になくて、挑戦者という立場だと思っています。1試合1試合を全力でプレーして、得るものがあればいいなと思います」
渡辺「相手が前に出てくる選手だったので、ところどころスローダウンさせたり、後ろを使ったりといった配球はできたと思います。相手は見えていたので、あとは、配球だけでなく、精度やコントロールを高めていければ、もっといいプレーになるかなと。(全日本のあとにツアーファイナルもあるが、との質問に)1つに絞って調整して勝てるような選手ではないと思っていますし、試合を重ねていく中で強くなっていかなければいけない選手だと思っています」
取材・構成/田辺由紀子
写真/菅原 淳