【全日本総合2018】「失うものがなく楽しくやれました」(山口)<初日コメント>

日本の頂点を決める「第72回全日本総合選手権」が、11月27日に開幕した。昨年と同じく東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館を舞台に繰り広げられる激しいバトルは、12月2日(日)に決勝戦が行なわれ、2018年の日本王者が決定する。大会初日となった27日は各種目予選を実施。ここでは注目選手などのコメントを紹介しよう。

【女子ダブルス】

全日本総合2018

綿矢汐里(右)&山口茜

(福井県立奥越特別支援学校職員/再春館製薬所)

結果:予選3試合に勝利し、本戦に進出

綿矢「国体のときもそうでしたが、試合を重ねるうちに動きがスムーズになっていったという実感はありました。(1日に4試合をプレーし)体力的にはきつかったんですが、プレッシャーもあまりないので、楽しくやれています。(ペアを組む山口選手のプレーについて聞かれて)競った場面とかで、気持ち的にもいっぱいいっぱいになるようなところでも、力を抜いて、思ったところにしっかりと決めてくれるので、すごいなと思います」

山口「会ったのも国体以来なのですが、とくに打ち合わせとかもなかったですね。失うものは何もないので、楽しくやれました。ダブルスは、シングルスとはまったく違う競技という感じで、難しいと思うところは多いですけど、それ以上に、プレッシャーがないという意味では楽しくやれるのかなと思います。(綿矢から自身のプレーについてのコメントを隣で聞いて)恥ずかしいです(笑)」

全日本総合2018

藤井瑞希(左)&垣岩令佳

(再春館製薬所)

結果:予選2試合に勝利し、本戦に進出

藤井「(マッチポイントを握りながら、なかなか決めきれなかったことに関して聞かれて)勝つことをそれほど意識していたわけではなかったのですが、無意識に勝ちたい気持ちが強くなっていたかもしれません。それで、あれだけ会場を沸かせてしまいました(笑)。でも、何よりも勝てたことがうれしい。観客の皆さんには今大会で日本のトップレベルのプレーを楽しんでほしいと思いますが、たまたま会場で私たちのプレーしているところを見てくれた方には、“まだやっているんだな”と思って注目していただけたら(笑)。明日も勝ち負けよりも、自分たちのプレー、フジカキらしいプレーをしたいと思います」

垣岩「マッチポイントで勝ちを意識して硬くなってしまいましたが、先輩に“大丈夫だから”、“自信を持っていこう”といわれて、最後は勝って終わることができました。ファイナルにいってしまいましたが、この大会で1秒でも長くプレーしたいといっていたことを思い出して、長くプレーできると思えばいいんだと。練習でやってきたことは試合でしっかり出せている。明日も少しでも長く試合できるように、楽しんでプレーしたいと思います」

【男子シングルス】

武井凛生(富岡第一中)

結果:予選1回戦で清水智彦(豊田通商)に1−2で敗退

「会場に入って、全中(全国中学校大会)とは違う雰囲気で、プレーはしづらいところがありましたが、応援はありがたかったです。ファイナルまでいったけれど、勝てなかったから悔しい。身長が高くないので、今後はスピードや返球の精度など何かひとつでも勝負できるものを磨いていきたいです。目標は桃田賢斗選手です」

取材・構成/田辺由紀子

写真/菅原淳

投稿日:2018/11/28
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