11月5日から18日にかけて開催された世界ジュニア選手権(カナダ・マーカム)に出場した日本代表団が、20日の夕方に帰国した。大会前半に行なわれた団体戦では、日本は6年連続となる銅メダルを獲得。個人戦では、男子シングルスの奈良岡功大(浪岡高2年)が昨年の銅メダルを上回る銀メダルを手にした。ここでは、奈良岡のコメントを紹介しよう。
――今大会の結果について、どのように捉えていますか。
「団体戦も個人戦も金メダルをねらっていたんですけど、団体戦ではすごくいい試合ができたと思いますし、個人戦は、すごく厳しい山のなかで、決勝まで戦えたのはよかったと思います」
――個人戦の決勝を振り返って。
「決勝までの疲労っていうのが結構あって、最後は全然、足が動きませんでした。相手のタイ選手には団体戦で負けていたぶん、勝ちたい気持ちは強かったけど、足が動かないといいプレーができないので……そこが悔しいです」
――準決勝は、1時間30分近い熱戦の末に中国のエースに勝利。苦しい戦いでした。
「中国の選手には団体戦でも勝っていて、個人戦は1ゲーム目を取って、2ゲーム目も19-13くらいで勝っていたんです。でも、そこから逆転されて19-21。油断が出てしまったというか、決め急いで、無理に打ってしまったのがよくなかったです。ファイナルゲームは勝てましたけど(21-17)、2ゲーム目がもったいなかった。そこを2-0で勝っていれば、決勝も変わっていたのかなと思います」
――昨年に比べて成長を感じた部分は。
「今回はノーシードで厳しい山。3回戦で対戦した第8シードのシンガポール選手には、一度負けたことがあるんです。今回もファイナル勝負で負けそうになったんですけど、そこから巻き返して勝てたのはよかったですし、そのあとも、中国やマレーシアの強敵がたくさんいましたが、そのなかで決勝まで上がれたのは成長した部分だと思います」
――現在の課題は。
「決勝戦で戦うフィジカルがついていないと思うので、これからもっと鍛えていきたいです」
――17歳という年齢、そして、このタイミングで世界2位になったことについて、どのように捉えていますか。
「去年よりいい色のメダルを取れたのはすごくうれしいです。でも、やっぱり金メダルが欲しい。決勝戦で戦ったタイの選手は自分と同じ17歳なので(大会2連覇)、世界2位でも、1位になりたかった気持ちが強いです。タイの選手に勝って、来年こそは金メダルを取りたいです」
――全日本総合が控えています。目標は。
「しっかり自分のベストを尽くしたい。ベスト4をめざしていければと思います」
取材・構成・写真/バドミントン・マガジン編集部