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【帰国会見】「『同じ決勝では負けたくない』という強い気持ちがあった」(奥原)<選手コメント-1>

11月19日、成田空港内にて、BWFワールドツアー・中国OP(福州/Super750)と香港OP(九龍・Super500)の2大会に出場した日本代表が帰国し、囲み取材に応じた。日本代表は各種目で好成績を収めており、その中から、香港OPで優勝を飾った奥原希望、福島由紀/廣田彩花、東野有紗のコメントを紹介しよう。

(東野のパートナーである渡辺勇大は、シド・モディ インターナショナル〔Super300〕出場のため不在)

奥原希望(日本ユニシス)

「(2大会を振り返って)1週目の中国OPは今年最後のSuper750。最後のチャンスでタイトルを取りたかったんですけど、決勝は自分の力を出しきれずに相手(中国の陳雨菲〔チェン・ユーフェイ〕にうまくやられて本当に悔しかったです。でも、そこからうまく切り替えられて、香港OPでも決勝進出。『絶対に同じ決勝では負けたくない』という強い気持ちが、最後まで足を動かして、我慢できた要因だと思います。(2大会連続の決勝進出は今年初めて)ドローとか、その兼ね合いもあると思いますが、今年の前半は復帰以降なかなか勝てなかったんですけど、後半はコンスタントに結果を出せるようになってきています。それは、試合の感覚であったり、試合が続いているなかで、周りに比べてフィジカル面などを自分でコントロールできているからかなと思います。

(全日本総合とワールドツアーファイナルへの意気込み)全日本総合は、去年も一昨年も棄権しています。コンディション的にはすごく難しい戦いになると思うんですけど、やはり日本のエースとして来年のオリンピックレースに臨めることは私にとってすごく重要かなと思うので、日本のエースだと堂々といえるように、しっかり一番を取りたい。そのあとのファイナルではトップレベルの試合ができると思うので、それを楽しみにしています」

福島由紀(左)&廣田彩花(岐阜トリッキーパンダース)

福島「中国OPは初戦(2回戦)負けで、自分たちのプレーをうまく出せずに終わってしまいました。久しぶりの初戦負けでしたが、今年最後の国際大会である香港OPに気持ちを切り替えて、そこで優勝できたのはすごくよかったです。決勝は1ゲーム目も2ゲーム目もあまり出だしがよくなくて、お互いに点の取り合いというか、けっこう緊張する場面でもありました。そこでどちらがミスをするかというのが(勝敗の)大きな分かれ道でもあったので、そこが最後に抜け出せた要因だと思います。

(全日本総合とS/Jリーグへの意気込み)全日本総合の女子ダブルスはレベルの高い戦いになりますが、一戦一戦、という気持ちでやっていきたいです。さっき(テレビの囲み取材で)連覇がかかっているといわれたんですけど、『そういえば』という感じだったので(笑)、あまり連覇は意識せず、去年のように、自分たちらしく、楽しくプレーできればいいなと。S/Jリーグは移籍して初めてですが、チームに貢献できれば一番いいかなと思うので、出た試合はしっかり勝ちにいきたいです」

廣田「中国OPでは韓国ペア(張藝娜/鄭景銀〔ヂャン・イェナ/ジュン・キュンユン〕)に2連敗(フランスOPでも敗戦)。けっこうボコボコにやられた感じで(苦笑)、香港OPでは吹っ切ってやるしかないなと切り替えて、自分たちの力を全部出しきって終わりたいという気持ちでした。最後の国際大会を優勝で終われたのはよかったです。決勝の1ゲーム目は自分のミスがけっこうあって、福島先輩に助けられた部分が多かったので、2ゲーム目は自分が積極的にいこうと思い、15オールから抜け出すことができました。ああいう積極的なプレーを最初からどんどんやっていけるようにしたいです。

(全日本総合とS/Jリーグへの意気込み)全日本総合は連覇をあまり意識せず、一戦一戦、自分たちらしい『二人で楽しく』というのが目標。それが優勝という結果につながればいい。そこを大事に戦っていきたいです。S/Jリーグは移籍してから初めて。チームの雰囲気などは前と違うと思うので、そこも一緒に楽しみながら、チームに貢献できるように頑張っていきたいです」

東野有紗(日本ユニシス)

「(香港OPを振り返って)全英OPから、すごく久しぶりの決勝進出と優勝。決勝の相手(中国の王懿律/黄東萍〔ワン・イルユ/ファン・ドンピン〕)には過去5回も負けているので、『2人で勢いに乗って頑張ろう』といい合って優勝できて本当によかったです。(これまでと変えた部分があったのか)毎回ほとんど同じパターンでやられている感じだったので、今回はレシーブ場面で、いつもだったら速い球を早く返していたところを、相手のスピードを利用して、自分たちがうまくかわしていくプレーができました。落ち着いて相手の球をしっかり見てやるというのが自分たちの課題だったので、そこをクリアできたのがよかったと思います。

(今年の始めから技術的に伸びたところは)大会が続いていたので、技術面のアップというよりは、大会を重ねていくなかで、相手に対して自分たちがどういうふうにやっていくかという作戦を話し合えているのがすごくいいんじゃないかと。自分たちの戦い方や、バリエーションが増えたと思います。

(ワールドツアーファイナルへの意気込み)ファイナルは初めてなので、2人で楽しんできたいです」

 

取材・構成・写真/バドミントン・マガジン編集部

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