11月15日に開催されたBWFワールドツアー・香港OP(九龍・Super500)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。
今年のワールドツアー・Super500以上の大会は、現在開催中の香港OPが最後。12月に行なわれるワールドツアーファイナル(中国・広州)の出場に関わる争いが繰り広げられる中、多くの日本選手が準々決勝に進出した。福島由紀/廣田彩花(写真右)、髙橋礼華/松友美佐紀、米元小春/田中志穂の3組が勝ち上がっている女子ダブルスは、その3ペアがしっかり勝利。福島/廣田、米元/田中はファイナル勝負となった戦いを制し、髙橋/松友は韓国のベテランペアを2−0で退けた。女子シングルスの山口茜と奥原希望は、ともに中国の若手を2−0で封じ、こちらもベスト8進出を決めた。
男子シングルスは桃田賢斗(写真)と常山幹太の日本人対決となり、桃田が勝利。第1ゲームは常山が21-17で奪ったが、続くゲームは桃田が取り返す。最終ゲームも15オールまで競ったが、最後は桃田が5連続ポイントで抜け出し、ベスト8入りを決めた。また、西本拳太はタイの2番手選手を2−1で退けている。
男子ダブルスは、園田啓悟/嘉村健士(写真左)、井上拓斗/金子祐樹が日本人対決を繰り広げ、園田/嘉村が19本、19本で制してベスト8入り。中国の勢いのある若手ペアと対戦した保木卓朗/小林優吾は、第1ゲーム20-22と接戦を展開したが、第2ゲームは15-21で落とし準々決勝には勝ち進めなかった。混合ダブルスは、渡辺勇大/東野有紗が韓国OP優勝の何濟庭(ヘ・ジティン)/杜玥(ドゥ・ユェ/中国)を17本、12本に抑えて勝利をつかんだほか、保木卓朗/永原和可那と小林優吾/米元小春の対決は、保木/永原が2−1で制している。
日本選手の結果、準々決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
桃田賢斗②〔17−21、21−17、21−16〕1●常山幹太68分
西本拳太②〔16−21、21−6、21−13〕1●カンタフォン・ワンチョレン(タイ)62分
▼準々決勝
桃田賢斗 − ジョナタン・クリスティ(インドネシア)
サミール・バラマ(インド) − 李卓耀(香港)
李東根(韓国) − 孫完虎(韓国)
西本拳太 − スリカンス・キダムビ(インド)
【女子シングルス】
奥原希望②〔21−17、21−9〕0●高昉潔(中国)36分
山口茜②〔21−19、21−11〕0●韓悦(中国)29分
▼準々決勝
山口茜 − ラチャノック・インタノン(タイ)
戴資穎(台湾) − キャロリーナ・マリーン(スペイン)
何冰嬌(中国) − 成池鉉(韓国)
奥原希望 − ポンパウィ・チョチュウォン(タイ)
【男子ダブルス】
保木卓朗/小林優吾●0〔20−22、15−21〕②譚強/何濟庭(中国)36分
園田啓悟/嘉村健士②〔21−19、21−19〕0●井上拓斗/金子祐樹40分
▼準々決勝
セティアワン/アッサン(インドネシア) − アストルップ/ラスムセン(デンマーク)
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア) − 李龍大/金基正(韓国)
アルディアント/アルフィアン(インドネシア) − 李洋/李哲輝(台湾)
園田啓悟/嘉村健士 − 譚強/何濟庭(中国)
【女子ダブルス】
米元小春/田中志穂②〔21−13、16−21、23−21〕1●チャニット/ファタイマス(タイ)83分
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−14、24−22〕0●鄭景銀/張藝娜(韓国)47分
福島由紀/廣田彩花②〔21−17、16−21、21−14〕1●董文静/馮雪穎(中国)
▼準々決勝
李紹希/申昇瓚(韓国) − プティタ/サプシリー(タイ)
福島由紀/廣田彩花 − ハリス/プラディプタ(インドネシア)
米元小春/田中志穂 − 高橋礼華/松友美佐紀
ポリイ/ラハユ(インドネシア) − 李茵暉/杜玥(中国)
【混合ダブルス】
渡辺勇大/東野有紗②〔21−17、21−12〕0●何濟庭/杜玥(中国)32分
保木卓朗/永原和可那②〔21−12、16−21、21−14〕1●小林優吾/米元小春42分
▼準々決勝
ジョルダン/オクタビアニ(インドネシア) − 王懿律/黄東萍(中国)
保木卓朗/永原和可那 − 渡辺勇大/東野有紗
デチャポル/サプシリー(タイ) − ファイザル/ウィジャヤ(インドネシア)
李洋/許雅晴(台湾) − ニピフォン/サビツリー(タイ)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO